カリキュラム

コンピュータ応用学科

1)カリキュラムと履修

コンピュータは、今や多くの分野において必要不可欠な道具となっています。将来のコンピュータ技術者を志すとき、コンピュータの応用技術のみではなく、それが利用される分野への柔軟な適応能力を養うことが必要となります。このため、専門科目とともに、特に低年次では基礎・教養科目を、高年次では可能ならば他学科、他学部などの授業も履修することを推奨します。

a)進級等に必要な単位数(2017年度以降入学生)

各学年次で進級等に必要な単位数を次に示します。履修申告する科目の総単位数は「推奨取得単位数」を参考にしてください。なお必ずしも履修申告した科目が全て合格になるとは限らないので、単位数的に余裕をもって履修計画を立て、年度毎に達成度をチェックし、目標を明確に定めて学習に励んでください。

学年次 進級または卒業に
必要な単位数
推奨取得単位数
単年(累計)
備考
1年次から2年次 30単位 43単位 5~29単位の場合は仮進級
2年次から3年次 60単位 42単位(85) 50~59単位の場合は仮進級
3年次から4年次 100単位 38単位(123) 85~99単位の場合は仮進級
4年次から卒業 124単位 15単位(138) 卒業研究の履修および卒業見込み証明書の発行には100単位以上を取得していることが必要

b)再履修

不合格となった科目、前年次までに履修しなかった科目については、再履修が可能です。しかし、前年次の科目を再履修しようとすると、次年次で時間割上同一時間に開講されている他の科目は履修できないことになります(なお時間割は毎年変更されます)。また、カリキュラムは体系的に構成されており、前の学期までに基礎となる授業科目を履修していることを前提として授業が進められます。このため、基礎を学ばないままその応用授業を履修すると理解が不十分になり、不合格となる危険性が高くなります。したがって、基礎的な科目はできる限り配置された年次に履修し、履修した科目については学習時間を惜しまず理解するよう努力しましょう。

c)アプリケーションコースとシステムデザイン

システムデザインコースとアプリケーションコースはそれぞれシステム設計開発を集中して学びたい学生、コンピュータ応用技術を集中して学びたい学生に対して履修モデルを示すものです。コンピュータ応用学科専門科目カリキュラム表にそれぞれのコースで推奨する科目を記載しており、アプリケーションコース、システムデザインコース、共通はそれぞれ[A]、[SD]、[C]と記されています。これらすべての科目はアプリケーションコース、システムデザインコースの何れの場合でも履修することができます。よってコースを申告する必要はなく、またどちらか一方のコースの推奨科目及び共通科目を履修するだけでは、進級・卒業には不十分ですので注意してください。

2)卒業研究(2017年度以降入学生)

1年次

最終学年(4年次)に「卒業研究」が開設されています。これらの科目は、それまでに学んだ知識や経験を元に4年間の学習の総仕上げを行う重要な科目です。卒業までに「卒業研究」を必ず履修する必要があります。
卒業研究では、3年次までの講義形式の授業や演習と異なり、特定の研究室に所属し、1年間を通して目標の設定から達成までを実践的に学びます。このため、時間割の上で定められた時間以外での学習がこれまで以上に大きなウエイトを占めるようになります。

a)卒業研究履修要件

履修に必要な学習時間などを考慮して、履修のための要件が設定されています。卒業研究を履修するには、年度の開始時点で100単位以上(卒業要件単位数)を取得している必要があります。
また,3年次後期の「テクニカルライティングとプレゼンテーション」の授業を履修している必要があります。

b)研究室への配属

学年のはじめの履修申告までに、所属する研究室を決定します。原則としてコンピュータ応用学科の研究室に所属して卒業研究を履修することになりますが、希望調査の上、研究室の収容人数、希望者の履修(取得済み成績)状況などを勘案して調整をします。決定時期や方法については、必要な時期(3年次後期)にお知らせします。
なお、3年次の「調査製作ワークショップ」及び「テクニカルライティングとプレゼンテーション」は、研究室配属に向けて各研究室における研究内容の把握や必要な基礎的専門知識の習得などを行う重要な授業です。これらの授業を通じて研究室の研究内容の一部を知ることができ、配属希望の参考になります。

3)グループ担任制

コンピュータ応用学科では、グループ担任制をとっており、10名程度のグループに対して一人の教員が担任となってアドバイス・指導を担当します。適宜グループミーティングが行われますが、随時自ら連絡を取り、修学上の問題やその他、何でも気軽に相談してください。

4)将来に向けて

近年、経済活動のグローバル化が進み、また、産業構造は資本集約形から知識集約形へと変化しています。そのため、インターネットに代表される情報通信をはじめ、コンピュータの応用技術は、あらゆる産業で必要とされるようになっています。さらに、技術革新も激しく、常に最新の知識が要求されます。コンピュータ応用技術をとりまくこのような状況をよく理解して、コンピュータ応用学科で学ぶにあたっては、個々の細目にとらわれることなく、将来に向けて専門分野の基礎を成す普遍的な本質を見抜く力を養うよう心掛けてください。
仕事の進め方をしっかりと身に付けたエンジニア、より高度な技術を身につけた技術者、研究者を目指す人には大学院への進学を勧めます。近年、大学院を修了した学生への社会的ニーズも増しています。