★繰り返しDo-Loop文

• 条件による繰り返しの命令がDo-Loop文。
For-Nextは回数が決められている場合の繰り返し。
書き方は以下の通り。
While-Wendと似ているが、必ず一度は処理が行われる点が大きく違う。
Do
　　「繰り返したい処理」
Loop Until 「条件」
と書く。
まず「処理」を行い、条件に満たない場合は、繰り返される。
つまり条件があった場合（真になった場合）に、ループを脱出する。
「繰り返したい処理」は正しいVBであれば何行でも構わない。
条件はIF文などの場合と同じ。
気をつけなければいけないのは、「繰り返したい処理」の中で、条件が いずれ満たされるように処理しなければいけない。
また、DoとLoopの途中に、「Exit Do」という文を書く事ができる。
通常これはIf文などの条件分岐の中で書かれ、これが実行されるとLoop条件に無関係に ループを脱出してしまう（緊急非難のようなもの）。


• 例題「１から１０までの足し算」

t = 0
c = 0
Do
    c = c + 1
    t = t + c
Loop Until c >= 10

（但し、これは例で本当はFor文の方がわかりやすくてよい。）
このように自分でカウントアップなど条件に関して、設定／処理判断を行なわないといけない。また、カウントする変数ｃは最初０に初期化しておく必要がある。 ループの条件であるが、「c=10」でも勿論構わない。


• 「例；６が出るまでさいころを振り続ける」
  

  c = 0
  Do
      c = c + 1
      dice = int( Rnd * 6 ) + 1
      text1.text = dice
  Loop Until dice = 6
  

  
  
• 「例；６が出るまでさいころを振り続ける、但し２０回まで」
  

  c = 0
  Do
      c = c + 1
      dice = int( Rnd * 6 ) + 1
      text1.text = dice
      If c >= 20 Then
          Exit Do
      End If
  Loop Until dice = 6
  

  
  
• 練習問題
上記プログラムを改良して、二つのサイコロが同じ目になるまで 振り続け、その回数を表示するプログラムに直してみよう。
但し上記同じ２０回までとする。

★描画

• ●命令としての描画（描画コマンド）の準備
  
  ScaleMode=3　　と最初にしておく。
  画面一杯にFormを大きくした時に、横が約1000、縦が約700。
  左上を原点(0,0)とし、横（右）にＸ軸正方向。縦（下）にＹ軸正方向。
  Form画面の大きさは以下の変数で知ることができる。ScaleWidth がフォームの横幅
  ScaleHeight がフォームの縦幅を示す。
  描画命令により色を指定する場合、 QBColor(n) で表し、nは０から１５までの値。
  
  
• ★直線
  描画命令によりプログラムで直線を描く。
  
  直線描画の命令は次の通り。
  

  Line (x1,y1) - (x2,y2), COLOR

  
  (x1,y1)座標から、(x2,y2)座標までに（color色の）線を書く。
  COLORは指定しなくても（書かなくても）よい。
  
  
  
• ★円
  描画命令によりプログラムで円を描く。
  
  円描画の命令は次の通り。
  

  Circle (x1,y1), r, COLOR

  
  (x1,y1)座標を中心として半径ｒの（color色の）円を書く。
  COLORは指定（書かなくても）よい。
  
  
  
• 描画のクリア
  
  描画コマンドにより描画された絵は、描画コマンドにより 消すことができる。描画のクリア命令は次の通り。

  cls

  
  
• 直線と円を使ったプログラム例
  

  Randomize
  ScaleMode = 3
  sw = ScaleWidth
  sh = ScaleHeight
  Line (0, 0)-(sw, sh), QBColor(1)
  Line (sw, 0)-(0, sh), QBColor(2)
  For i = 1 to sh / 2
      Circle (sw / 2, sh / 2), i, QBColor( Int(Rnd * 16) )
  Next i
  For i = 1 to 100
      Circle (Int(Rnd * sw), Int(Rnd * sh)), Int(Rnd * 5), QBColor( Int(Rnd * 16) )
  Next i
  

  
  この例は、まず画面対角線を２本引き、 画面中心を中心とした、半径１からsh/2までの、円をランダムな色で書いていき、 次に１００個の円（半径５まで）をランダムな位置にランダムな色で書いていく プログラムである。