コンピュータ入門[荒井]
*「表計算1」*
表計算1[表計算ソフト]
○ 表計算ソフトの紹介
Ø 表計算ソフトは、表形式でデータを入力し、これらを様々に加工・表示できるソフトである。加工には、計算なども行えるし、表示はグラフまた表示形式なども指定できる。ビジネス社会ではかなり重要な位置を占めているソフトと言える。
Ø この教室では、Microsoft Excelというソフトを利用する。
○ 表計算ソフトの基礎概念
Ø 表の一つ一つのマスを「セル」(細胞の意味)という。
l セルには番号がついていて、行列であらわす(ex. A1, B5)
Ø セルに数字、文字などを埋めて表を作ることができる。
l セルに何かを入力する場合には、そのセルをクリックして選択してから、入力をする。
Ø 計算式を書くこともできる(「=」で始める)。
l 上に表示されるものが記入した内容(計算式など)。
Ø セルを指定(参照)した計算をさせることができる。
l 計算は全てコンピュータにさせよう。
l 「=3*4」とすればそのまま計算される。
l 「=B2*B3」とすれば、セルB2とセルB3に入力されている値の掛け算が実行される。
l 足し算+、引き算−、掛け算*、割り算/、括弧()も使え、複雑にしても大丈夫。
Ø 計算式の中には関数も使える。
l 合計「SUM()」を使ってみよう。
l AutoSUMツールを使うと便利な場合も多い。
l 「()」の中にはセルもしくはセルの範囲を指定する。
l セルの範囲は例えば、「B2:B4」とすればB2から連続でB4までのことを指す。
l 例えば、「=SUM(B2:B4)」とすれば、そのセルにはB2からB4までの合計が求められる。また、B3などに記入してある値を変えれば瞬時にこのセルに表示される合計も自動的に変わる。
l 平均AVERAGE()関数
l 上記合計とほぼ同様に使える平均を求める関数としてAVERAGE()関数が用意されている。「()」内にはセルの範囲を指定する。
Ø 表現を変えてみよう。
l 各セルの表現(見た目)はある程度自由に変えることが可能。
l 例えば、「1234」という数字(値)であっても、「1234.0」と表現することも、「1,234」や、「\1,234」などと表現することも可能である。また、「0.987」は「98.7%」と表現させることも可能である。
l コンピュータ内部で保有している値を、(ある程度)自由に表現できる。
○ 表の編集
Ø 複数セルの選択
l ドラッグすると複数のセルが選択できる。
l 行や列全体を選択することもできる。
l 注意* 何もデータがないのに、余計な選択をするのはやめよう。ドラッグしながら画面を超えようとすると、勝手にスクロールして大きな領域が選択されていってしまう。このようなことは止めよう。
Ø セルのコピー&ペースト
l セルをコピー&ペーストして、複写できる。これをうまく使うと入力がとても楽になる。
l データそのものは一つ一つ入力すべきであるが、通常多くの場合、計算式は殆ど同じようなものを指定する。よって、このような場合にはコピー&ペーストを使う。
l コピー&ペーストをうまく使おう。但しこの際にはセルは相対的にペーストされる。場合によっては、絶対的なセルを意味する「$」を使うとよい。例えば、上表の割合の欄は、「=D2/$D$5」としておいた方がよい。*慣れないうちは、コピー&ペーストしたら、必ずペーストした計算式が正しいか確かめよう!!!*
Ø セル内データ(計算式を含む)の削除
l 一つのセル内のデータ(計算式を含む)を削除したいときは、セルをクリックして選択し、BS(バックスペース)を押す。
l もちろん、上の表示される値を一文字づつ消してもよい。
l 複数のセル内のデータを消したい場合は、それらセルを選択した上で、クリアする。
Ø 行や列の削除や挿入
l いらなくなった行や列は、それごと消すことができる。
l 同じように必要になったら、行や列を新たに挿入することもできる。
○ 簡単な練習
Ø 営業になったつもりで売上表を作ってみよう。
Ø 文房具を対象に、鉛筆@10円が8本、ノート@80円が6冊、消しゴム@30円が5個売れた。各々の売上や、合計の売上などを表にしてみよう。
Ø
Ø コピー&ペーストをうまく使おう。但しこの際にはセルは相対的にペーストされる。場合によっては、絶対的なセルを意味する「$」を使うとよい。例えば、上表の割合の欄は、「=D2/$D$5」としておいた方がよい。
○ 自分に関係する表を作りましょう。
Ø まず、新しいファイルを開こう。(練習したものは後で捨ててしまおう)
l 例えば、家計簿、交通費、寝ている/勉強している時間や、家から大学(多摩/市ケ谷)までの所要時間、運賃表など。
l 見出しなどもきちんと書くこと。
l できるだけ多く計算させること(単なる数字を入力した表ではだめ。3種類以上の計算を必ずさせること! 計算された数字は必ずしも役に立つものでなくても、意味があれば構わない)。
l 日付を扱うのはちょっと難しいので気をつけること。
l 5×5以上の表にすること。但しあまり大き過ぎないように。
Ø 必ずネットワークドライブZやFDなどに保存しておくこと(来週続きをします)。
★提出物予告(次回提出):
今日の続きを来週行い、作成した表の印刷物の提出(来週)。
よって、遅れ気味の人は復習しておくように。