散乱回折現象の解析やアンテナの解析では、通常、
が散乱体、あるいは、アンテナ上の電流分布に対応し、
は入射界、あるいは、励振界に対応する。
まづ、を境界条件を満足する既知の関数列{
}で
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(4.2) |
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(4.3) |
次に、区間Dで定義された関数に対して内積を定義し、
上式の両辺と適切な重み関数{}との内積
[付録参照]
を求める:
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(4.4) |
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(4.5) |
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(4.6) |
が完備な関数列であれば厳密解が得られるが、
数値計算に置いては展開関数を有限個(
)で打ち切るので、
通常は、
このモーメント法では近似解が得られる。
モーメント法では、
打ち切り項数()に対する収束の速さ、および、精度は展開関数の選び方に
大きく依存する。