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領域をI(
), II(
)の2つに分ける。
楔表面で境界条件
より、電界は
で展開することができる。
また、
での電界の連続性、および、
での
放射条件を考慮すれば
波動方程式の解を用いて、以下のように電磁界を展開できる。
ただし、
は未知系数であり、
を表す。また、
は、
を表す。
このとき、
となるから、これをアンペアの法則より得られる、
に代入し、
をかけて、
で
積分し整理すると次式を得る。
上式の導出にあたっては公式(A.12)を利用している。
この式を
について解けば、
を得る。
以上より、電界は
と表される。
また、磁界の
成分は
より、
と表される。
したがって、楔表面の電流分布は
の面において、
と表される。
ここで、楔の稜線近傍での界の振舞いを調べる。
式(A.9)より、
であるから、上の電磁界の表現式において
の項が主要項となり、
となることがわかる。
の場合には
となるので
楔の先端が尖っている場合に、稜線と平行な電流は発散する。
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T.Kinoshita
平成15年6月18日