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ベッセルの微分方程式
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(A.8) |
は1次独立な解
と
を持つ、
これらの解は、それぞれ、
次のBessel関数、および、
次のNeumann関数と呼ばれている。
が自然数であるとき、次の式で表される。
また、
はすべての
について有界、かつ、連続である。
は
を除いて連続である。
特に、
において、
と近似できる。
ベッセル関数とノイマン関数の線形結合で表される、
第1種、および、第2種の
次のHankel関数
もBesselの微分方程式を満足する。
において、
![\begin{displaymath}
\begin{array}{lcl}
J_\nu(x) &\simeq&
\displaystyle{
\sqrt...
...exp[-j(x-\frac{2\nu+1}{4}\pi)]},
\quad(x\to\infty)
\end{array}\end{displaymath}](img900.png) |
(A.11) |
と近似される。(漸近展開)[IIIp.153]A.1
この近似式からもわかるように、第1種Hankel関数は
へ収束する波を表し、
第2種Hankel関数は
へ放射する波を表す。
次に、
と置き、両変を
で微分すると、
となる。
,
がともにベッセルの微分方程式(A.8)を
満足するので、式(A.8)を用いて右辺の2階微分を消去して整理すると、
が得られる。
この式は、
についての斉次な1階線形微分方程式であり、その一般解は、
となる。
ここで、
は定数であり、次のようにして求めることができる。
とすると、
でのベッセル関数の近似式より
となるので、
である。
この式と先ほどの微分方程式の一般界を比べると
が求まる。
以上より、
が成立することが証明された。
同様の関係式として
 |
(A.12) |
が成立する。
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T.Kinoshita
平成15年6月18日