計算機応用(B:ネットワーク)by 荒井  TOP | [前回] | [次回]
http://www.cc.t-kougei.ac.jp/education/ko-arai/

★IPネットワーク通信基礎

 

●OSI7階層モデル

第7層;アプリケーション層

第6層;プレゼンテーション層

第5層;セッション層

第4層;トランスポート層

第3層;ネットワーク層

第2層;データリンク層

第1層;物理層

(1〜4下位層、5〜7上位層)

EtherNetTCP/IP

EtherNetはデータリンク層と物理層

TCP/IPは全層に関係するが、よく利用される物理層の例がEhterNet.

TCP/IPでは、OSI7階層を4つに分けている。

(1)  アプリケーション層(7〜5)

(2)  トランスポート層(4)

(3)  インターネット層(3)

(4)  ネットワークインタフェース層(2、1)

TCP/IPは、TCP IP という代表的プロトコルを取ってつけられた名前で、インターネットにおいて使われている。

TCP/IPの詳細なプロトコル仕様などは、RFCという文書にまとめられて公開されている。http://www.nic.ad.jp などで閲覧・取得可能(但し英語。日本語訳も別サイトの若干あり)。

TCP/IPの基本は、トランスポート層(TCP)とインターネット層(IP)

TCP(トランスポート層)では、  tcp udp の二種類のプロトコルがあり、前者はコネクション型、後者はコネクションレス型。

IP(インターネット層)では、  ICMP, IP, RIP, SIPP, OSPF, ARP, RARP

TCP/IPのプロトコル;ポートとアプリケーション

telnet(23), ftp(21), smtp(25), pop3(110), http(80), nntp(119), DNS(53)

/etc/services,  /etc/inetd.conf

●パケット

・実際の通信は、パケットという小荷物に分けて送出されている。

・パケットにはヘッダー部分にいわゆる宛名書きのような情報が書かれている。

     ネットワーク上を流れるデータをトラフィックと呼び、パケットがたくさん行き来している状態をトラフィックが多いという。

CSMA/CDとコリジョン

・衝突検出型搬送波検知多重アクセス方式と訳される。

・ネットワーク線にパケットが出す際に、既に他のパケットが存在するかを確認してから送出する。しかし実際には出した瞬間に別のパケットが存在してしまう可能性がある。もし存在してしまった場合には、衝突(コリジョン)が起き、データが破壊されてしまう。コリジョンは全ての端末で観測でき、検知されると再度パケットを送出することになっている。

・メルトダウン;トラフィックが異常に多くなると、コリジョンが多発し、再送が頻繁に行われてしまう。これにより更にトラフィックが増え、コリジョンの発生率がより高くなってしまう。このような悪循環によりネットワーク全体がまったく使えないようなトラフィックジャム(交通混雑)が起きてしまうことを、メルトダウン(原子力爆発)と呼ぶことがある。

 

◎確認項目(小テスト)

(1)    ネットワーク通信において階層に分ける利点を述べよ。

(2)  パケットで小分けして通信する利点や欠点を述べよ。

(3)  TCPとUDPの違いを、利点および欠点を含めて述べよ。

(4)  なぜportが必要か?

(5)    TCP/IPでは、いわゆるリアルタイム通信が難しいといわれているが、それはなぜか?

(6)    メルトダウンを起こさないようにするために気をつけるべきことはどのようなことか。監視体制、ネットワーク構成、ネットワーク機器など様々な面から検討して述べよ。

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-

TOP | [前回] | [次回]