up date:2000.9.23　荒井 良徳　

［後期の授業一覧に戻る］ ［TopPageに戻る］

［前回の授業のページ に戻る］ ［次回の授業のページ に進む］

○先週の復習

• 年齢計算プログラム
• 入力：実行時にユーザにより「西暦での生まれた年」
• 出力：テキストボックスに「計算した今年の年齢」
• プログラム例

n = InputBox("please input your bone year")
t = 2000 - n
text1.Text = t

但し、上記はあくまでもサンプルで、変数やメッセージは違って いてもよいし、また、k=2000; t=k-n などとしてもよい。

• 手順；問題分析→画面設計→コード（プログラム）作成→デバッグ
• どのようしたら問題を解けるのかをしっかりと考える。
• 入出力をどのようにするかなど使い方などを含めた仕様を考える。
• どのようなインタフェース（見た目）の画面にするかなどを考える。
• 詳細な解決方法を考え、プログラム化する（細かい場合フローチャートを書く）。
• 実行してみて、間違いがないか何回もテストする。
• 間違いがあるならば、プログラムを修正する。
• 条件分岐ＩＦ−ＴＨＥＮ−ＥＬＳＥ文
• 今まではプログラムは上から順番に一本道で実行されていた。
• これでは、いろいろな場合に対処できない。
• そこである条件が満たされた場合とそうではない場合に、 処理を変える方法としてこの条件分岐がある。
• 条件分岐ＩＦ文の文法（使用方法）


If 「条件」 Then
　　「条件が真（Yes)だった場合の処理」
Else
　　「それ（真）以外の場合の処理」
EndIf


• 「条件」部分には論理式を書く（次項参照）。
• またElseとその処理は省略可能。
この場合、真の場合のみ、特別な処理を行ない、そうではない場合は、 特に何も行なわない時に使用される。
• 「EndIF」は絶対に忘れないこと！！！
EndIfは、分岐から戻ってくる場所。無いと、永遠にIFの処理対象となってしまう。
勿論、IF文で処理した後に、更に何らかの処理をさせたい場合も当然あり、この場合は、EndIfの後に書き続ければよいだけ。
• 各「処理」は、正しいＶＢであれば、何をどのくらい書いても構わない。
例えば、１００行だろうと千行だろうと、またＩＦ文だろうと構わない。

• IF文による条件分岐は、二つに分岐することしかできない！！！
  条件により二つの道に分かれ、最終的にまた一つに戻ってくることを、しっかりと頭に置いてプログラムを書くべし。
  但し、各処理内にも更にIF文を書くことができるので、若干複雑にはなるが、 何分岐にでもできる。
  必ずフローチャートを書いて考えること！！！
• 例；年齢による若さの診断メッセージ
先週の年齢計算のプログラムに追加・修正して、 年齢によりお酒が合法的に飲めるかを判断するプログラムとしよう。
もう一つテキストボックス(text2)を用意して、そこにメッセージを出力させる。


n = InputBox("please input your bone year")
t = 2000 - n
text1.Text = t
If t < 20 Then
    text2.Text = "NG"
Else
    text2.Text = "OK"
End If

• もちろん上記プログラムはあくまでもサンプルであり、他に様々な書き方が考えられる。


• 関係演算子／論理演算子
関係演算子／論理演算は、IF文などでの判定条件の際に必要となるもの。


•  >=, >, =, <, <= ［両端に値/変数を書いて比べる］

•  and, or ［両端に論理式を書いてつなげて比べる］

•  not ［右に論理式を書いて否定する］

• 使用例

•  a < b 

ａがｂ未満ならば真。
もちろんa<10などのように変数を使わなくてもよい。
［注意］a < b < c のようにすることは絶対にだめ。左右の二つしか比べられない。

•  a > 0 and a < 10 

ａが０以上かつ１０以下ならば真

•  a < 0 or a > 10 

ａが０以下もしくは１０以上ならば真


• 複数のコマンドボタンとイベントドリブン
• フォームには一つではなく複数のコマンドボタンを張り付けることができる。
そしてそれぞれのボタンに別々のプログラムを書くことができる。
但し注意しなければいけないのは、それらのプログラム間は基本的には無関係。
• 正確には、それらボタンがClickされた時などにそのプログラムが実行される。
このように複数のプログラムを用意しておき、何かのイベント（例えばマウスがClickされるなど） が起きた時に起動されるような環境をイベントドリブンと呼ぶ。


• 余り（剰余）の計算（演算子）
• 剰余演算子 Mod
余りつまり剰余を求めるには、「Mod」演算子を用いる。
• 例えば、

c = a Mod b 

とした場合、ａ÷ｂの余りがｃに代入される。
具体的に、a=7, b=3 の場合、cには余りの「1」が代入される。


• ランダム／乱数
• ランダム／乱数とは；
でたらめ／予想がつかない数のこと。
• ＶＢで乱数を扱うことができ、うまく使うと、 このランダムによるコンピュータ上で、きまぐれや、偶然などを表すことが可能。
• ＶＢで乱数を扱うには、準備(Randomize)が必要で、その上で、「Rnd」を 実行すると、０〜１までの適当などれかの数値となる。
• 使用例；

Randomize
x = Int( Rnd * 6 ) + 1

このようにすると、xに１から６までの数値（整数）が代入される。
• Int()は、()内が無理矢理整数になる（切り捨て）。
• Rndは実行される度に０〜１までの適当などれかの数値となる。
• また、RandomizeはRndを使う場合の約束として１回だけ最初にどこかで実行させておく
• よって、上記例では、Rnd*6で０から６未満の適当な値（少数）となり、
• Int()によって０から５までの適当な整数となり、
• ＋１をすることにより、１から６までの整数となる。
• これによりコンピュータでサイコロを振ったと同じことになる。
• 例えばこのサイコロの目によって、きまぐれや、偶然などを表すことが可能。


• 例題；画像（絵）の入れ換え
• ピクチャーボックスと絵の貼り付け
ピクチャーボックスには例えばビットマップエディタなどで 自分が作った絵を貼り付けることが出来る（Copy&Paste）。
• ピクチャーボックスを二つ用意（Picture1とPicture2とする）し、 これらに別々の絵の貼り付けておこう。
• 次にもう一つ新しいピクチャーボックスを用意（Picture3とする）しておく。
• プログラム内で、例えば、次のようにすると、Picture3にPicture1の絵が表示される。

Picture3.picture = Picture1.picture 



• 挑戦してみよう！「ボタンをクリックすると絵が変わったり変わらなかったり」
ランダムとＩＦ文を組み合わせると、画像の入れ換えができる。 つまり、サイコロを振って、その目が偶数ならば１の絵を、そうでなければ２の絵を 表示させるようにすればよい。
これで、ジャンケンゲームも作れるぞ！！！


• 次回(10/23)ミニミニテスト？
今までの復習をしておこう！
プログラムの流れを考えた組み立て方、
変数や代入、四則演算、余り、
ＩＦ文、そして画像の表示などなど。

［後期の授業一覧に戻る］ ［TopPageに戻る］

［前回の授業のページ に戻る］ ［次回の授業のページ に進む］