条件で処理を変える
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条件分岐とは
プログラミングはコンピュータにやらせたい命令を順番に一行一行書いていく作業ですが,このままでは条件に応じて命令を変更するようなプログラムを実行することはできません.そこで
条件分岐という考え方が必要になります.例えば,自動販売機において,「もし150円以上お金が投入されれば,”ペットボトルが選択できます”と表示」,「もし150円未満であれば,"お金が足りません"と表示」というプログラムを実行する場合,下図のような
フローチャート(流れ図)を考える必要があります.
IF ステートメント
条件分岐はIfステートメントを使用して記述していきます.具体的には以下のようなコードになります.
If 条件 Then
条件が真(Yes)だった場合の処理
Else
それ(真)以外の場合の処理
End If
先ほど述べた自動販売機の事例で,「もし~れば」という表現をしましたが,「もし」に対応するキーワードが「If」,「であれば」に対応するキーワードが「Then」で表現されています.
Ifステートメント内の条件は以下の
関係演算子を用いて表現します.
「=」: 左辺と右辺の値が等しい
「<>」: 左辺と右辺の値が等しくない
「<」: 左辺が右辺より小さい
「>」: 左辺が右辺より大きい
「<=」: 左辺が右辺以下
「>=」: 左辺が右辺以上
ここで気をつけてほしいことは,「A < x < B」という表現はできないということです.これは,見方を変えると,「xがAより大きく」かつ「xがBより小さい」という2つの条件から成立しています.このような複数条件の分岐に関しては
論理演算子を使用する必要があります.論理演算子は後ほど解説します.
ちなみに自動販売機の事例をIfステートメントを用いて記述すると以下のようになります.
If input >= 150 Then
ouput = "ペットボトルが選択できます"
Else
output = "お金が足りません"
End If
ここでは投入されるお金の値を入れる変数をinput,お客さんに表示されるメッセージをoutputとしています.