選択する道具としては、携帯電話、多機能電話、電子機器(電子手帳など)、AV機器(ビデオ、オーディオデッキ/コンポ)、FAXなど。
課題解決の為の操作ステップなどがやや複雑で、使い難い物とする
(授業内での資料 http://www.cc.t-kougei.ac.jp/education/ninti/
参照)。
漠然とした道具全般の操作性や、ゲームなどの解決困難さ、技術などの知識高度さではなく、特定の状況における特定の目的のための、少し複雑な一連の操作を対象とする。使いにくい場合を想定する方が楽。
(1)内観法、(2)操作の観察、(3)プロトコル解析(簡易的)の複合(但し簡易的)によって、原則として複数人を対象に実験し、操作行動における認知過程を解析する。
間違い、とまどいなどを特に重視し、どのような情報をどのように処理しているのかに注目して、観測した結果から、一般的な法則、パターンなどを抽出し、それらの総合結果として、認知過程概略(モデル)を解明していく。
A4サイズ、表紙(タイトル、学科、学籍番号、名前)を付けて左上一ヶ所を閉じる。章単位に整理して分かり易く丁寧に書く(10枚程度にはなるのではないかと思われるが、量の問題ではない。)。
章構成例;・取り上げた道具について(簡単に紹介)、・実験方法について、・実験による行動/認知過程の記録(詳しく、ここが一番重要)、・パターン/法則(見られた現象について詳しく)、・解析結果、・使い難い原因(結果としてまとまる)、・改良案(簡単でもよい)、・感想(実験を通して感じた感想)
*一人一人でレポートは書くこと。実験自体は協同で行ってもよいが、解析以降は各個人で!
実験方法としては、自分でプロトコルを発話しながら(テープなどには記録しなくてもよい)実験を行った上で、後に内観法を行う。また他人に可能なかぎりプロトコルを発話してもらいながら実験を行ってもらい、その行動観察+プロトコル解析を行う。といった複合した方法による複数実験を行うのがよい。
★感想では駄目!自分が勝手に思った・考えた感想ではなく、
実験を通して分かったことを書く!!★
★このような実験をしなくてもわかるようなことを対象としないこと★
★頭の中での処理を明確にするよう最大限努力すること★