計算機応用(B:ネットワーク)by 荒井  TOP | [前回] | [次回]

TIPIANSの紹介とパケットダンプ

 

     東京工芸大学のネットワーク→TIPIANS

Ø         厚木キャンパスと中野キャンパスの2キャンパス

Ø         インターネット接続は各キャンパスからのマルチホーミングで、中野からJOIN協会へ、厚木からOCNへ接続している。厚木−中野間ももちろん接続し、BGP4によりルーティング。キャンパス間の通信は上記とは別のキャンパス間接続線を使用。

Ø         厚木キャンパスではバックボーン(基幹線)は155MATM

Ø         中野キャンパスではATMインターフェース付きの100Mスイッチングハブを中心に、2本の10Base5をバックボーンとしている。

Ø         厚木キャンパス

²        耐障害性を考慮し、ATMスイッチを二台用い、二重にしている。

²        ATMでは、IP over ATM を用い、VLAN(Virtual LAN)によるTCP/IP環境を実現している。

²        ATM幹線は9号館を中心に、主要な各号館に光ケーブルで伸び、エッジハブとして、3層スイッチを配し、その下に10/100BaseT(自動認識)のスイッチングハブをぶら下げている。

²        スイッチングハブから、各研究室などにカテゴリー5ケーブルを延ばし、情報コンセントとして設置している。

²        本館の3層スイッチには、大型コンピュータが接続され、各所から高速にアクセスできるようにしている。また、大型コンピュータ同士は、裏側に配した別のネットワークでアクセスするようになっている。

Ø         厚木−中野キャンパス間(学内)接続

²        NTTATMメガリンク1Mbpsを利用して、ATMにより中野と接続している。

Ø         インターネット接続

²        中野キャンパスから、JOIN協会(東京理科大内)まで、NTTATMメガリンク回線3Mbpsで接続している。

²        厚木キャンパスから、OCNまで、NTTATMメガリンク回線6Mbpsで接続している。

²        中野−厚木間は、NTTATMメガリンク回線2Mbpsで接続している。

²        マルチホーミングによるインターネットのアクセス性に関する冗長構成を実現。例えば厚木のルータが異常の場合、インターネット上ではBGP4により自動的に中野へ経路が切り替わる。また、学内においては、RIPによりキャンパス間(学内)接続を利用してインターネットにアクセス可能。

Ø         TIPIANS(厚木キャンパス)

²        厚木キャンパスのLAN1本のイエローケーブルから始まっている。需要の要求により様々な号館へ、リピータやブリッジによりイエローケーブルを敷設して延ばしていった。最終的に厚木キャンパス内に1本の10Base5を幹線としたLANとなり、64KJOINの玉川大学と接続しインターネットを利用できるようになった。

²        次にイエローケーブルをいくつかに分断し、1つのシリアルと複数のイーサのポートを持つ、リモートルータを導入した。これにより、スター型の配線となり、インターネットや大型機への集中によるボトルネックを解消した。

 

 

※確認項目

(1)    TIPIANSは一本のイエローケーブルから出発し、ある時期に複数イエローケーブルのスター型のトポロジー(配線形態)になった。このようにして良いことはなにか(なぜこのようにすべきだったのか)。

(2)    マルチホーミングによるインターネット接続の利点と欠点を述べよ。

 

 

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