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＊「プログラミング基礎［ＶＢ］」＊

プログラムとは

• 　アプリとプログラム

• アプリケーションソフトウェア（アプリ／ソフト）とはワープロのように何かをするプログラム（ツール）のこと。
• これらアプリケーションは人間（プログラマー）が作る。
• 何らかのソフトを作ることをプログラムするという。
• プログラムを知ることにより、コンピュータで何ができるのかが実体験できる。
• エンドユーザコンピューティング、つまり一般のユーザが 自分で何でもできるようになることが必要となっている。
• 例えば、Excel（表計算）での計算指定などもその一つ。


• プログラムをするためには、プログラミング言語を学ぶ必要がある。
• この授業ではＶＢ(Visual Basic)を学ぶ。
• この他にもたくさんの言語がある。
• 言語と言うからには文法があり、人間が使っている自然言語よりも もっときっちりとした文法が規定されている。
• よって、１文字でも違っていたりしてはいけない。
• また１行１行の全てのプログラムには、必ず理由があり、意味がある。
• 自分がコンピュータにさせたいことを文法にしたがって、プログラムしていけばよいだけ。
• 基本的には小さな命令（コマンド）をつなげていく。
• 決して難しいものではない。

• 　プログラムの基礎中の基礎（講義）

• 変数
• 数字（値）などを入れておく箱のようなもの。
• この箱に名前（変数名）をつけておき、これにより参照する。
• 変数名のつけかた；
  
変数名は自分である程度自由に付けることができる。
変数名は１文字でも良いが、複数文字でもよい。
普通の英字（半角英字）で始まらなければいけない。
スペースを含め、記号は殆ど使えない（「_」アンダーバー程度しか使えない）。
いくつかの単語は使ってはいけない（例えば、sin, cosなど）。

• 変数名の例；

a, a1, a12, ab, nagasa, nen1a, nen2b, a_x, a_y など
• 代入
• 変数には、数字（値）などを代入することができる。
• 代入の文法は、左に変数、次に「＝」、そして右に式もしくは値
• 例えば、「x = 10」とか「a = 1+2」などとする。
• 更に、「x = 4 + a」などのように変数を参照して計算することもできる。
• 四則演算（計算）：＋、−、＊、／（実際は全て半角で）
• ＋(+)は足し算
• −(-)は引き算
• ＊(*)はかけ算
• ／(/)は割り算
• 演算の順番と括弧（）の使い方
• 四則演算には計算をする順番があるが、これは一般の数学（算数）と同じ。
例えば、 a + b * c - d / eの場合は、
a + (b * c) - (d / e)の順番で計算される。
• Basic言語では、上記のように通常と同じく（）「括弧」を使用することができる。

例えば、 a + (b * c) - (d / e)と書くことができる。
• Basicでは（）括弧には１種類「()」しかない。
  つまり算数で言う中括弧、大括弧などはない。
• 複雑な括弧の例；
  (a + ((b + c) + d) + (e + f)) の場合、
  (b+c)が先、次に+d、そして(e+f)、次はそれらの足し算で、最後にa+が計算される。
  素直に考えれば書けるし、じっくり見ればわかる。
• 命令の羅列（プログラムの流れ）
• プログラムにおける命令は代入や演算のような簡単なものばかり。
• これらを複数、次次と並べて目的のプログラムを作っていく。
• コンピュータは、「おばか」。なぜならこんな簡単なことしかできないから。
• これらの簡単な命令を組み合わせて、賢いプログラムを作るのは人間。
• 作りたい（コンピュータにさせたい）ことを、これらの小さな命令の組合せに よって、工夫しながら組み立てていく。
• プログラムは１００人いれば１００通りのプログラムになる。正しく動けば全て正解。
• よって、プログラムの順番（流れ）がとても大事。
• プログラムはコンピュータにさせたい順番に、上から書いていかなければいけない！！！
• １〜３までの足し算をさせる場合の例；次のように幾つかの方法が考えられる
1. 一度に計算してしまう(1)

a = 1 + 2 + 3

2. 一度に計算してしまう(2)

x = 1
y = 2
z = 3
a = x + y + z

3. 一つずつ足していく(1)

x = 1
y = x + 2
a = y + 3

4. 一つずつ足していく(2)

a = 1
a = a + 2
a = a + 3

• ＶＢ立ち上げ、各種名称など。
• ツールボックス（テキストボックス、コマンドボタン）
• フォームウィンドウ
• プロパティウィンドウ
• プロジェクトウィンドウ
• コマンドボタンとテキストボックスを張り付け。
• ツールボックスのテキストボックスもしくはコマンドボタンを選択し、 フォーム上でドラッグすると張り付け完了。
• 張り付けたものは移動や大きさの変更が出来る。
• 例えば最初に一つコマンドボタンを張り付けると、 Command1 と言う名前のコマンドボタンとなる。 この名前はプロパティウィンドウで確認できる。
• 張り付けたものを削除するには、フォーム上でそのオブジェクトを選択 （クリック）した後に、「切り取る」もしくは削除/Deleteする
• コマンドボタンにコード（プログラム）を記述。
• プログラム（コード）を記述するために、コマンドボタンをまず張り付ける。
• 張り付けたコマンドボタンをダブルクリックすると、 コードウィンドウが開かれる。

決して他をダブルクリックしないこと！！！
• コードウィンドウには、以下のように表示されている。
Privete Sub Command1_Click
End Sub

• この記述は絶対に消さないこと！！！
• この２行の間にコンピュータにさせたいプログラムを書いていく。
• スペースや改行は多くても問題ない。
• 大文字／小文字は気にしなくても良い。
• 書いたプログラムに文法的な間違いがあると、警告されるので、 メッセージをよく読んで修正する。
• プログラムを実行してみよう。
• メニューの「実行」→「開始」を選択すると、 今作成したプログラムの実行が準備される。
• 画面がちょっと変わったら準備終了。
• プログラムを書いたコマンドボタンをクリックすることによって、 そのプログラムがコンピュータによって実行される。
• 単純な x=2+3 ; y=x*4 などの計算をしてみよう。
但し実行しても何も起きない。
コンピュータの内部では確実に計算しているのだが、 それを画面に表示させていないからである。
• 実行の中止
• プログラムを修正するなどの場合、実行を中止しなければならない。
• メニューの「実行」→「中止」を選択する
• プログラムの保存と終了
• 「ファイル」メニューの→「終了」を選択することで、 プログラムを保存して終了することができる。
• 保存のみをするのはちょっと難しいので、終了により保存しよう。
• 保存は、二回聞かれる。二回ともきちんと保存すること。
• 二回とも拡張子を除いたファイル名は同じにしておいた方が便利。
  例えば、「test.frm」と「test.vbs」などのようにする。
  このようにすると、test.XXXというファイルが３、４つできるが、 全て消さないこと。
• プログラムの再実行と修正
• 以前作成したプログラムを実行したり、修正したりする場合は、 保存したファイルの内、「.frm」の拡張子がついたファイルを ダブルクリックすればOK。
  但し右上のプロジェクトウィンドウ内を開いていかないと、 フォームが出てこない場合があるので注意。

• 入力 InputBox と 出力(TextBoxへ)

• まずは、結果を出力させてみよう。
• テキストボックス（Text1という名前になるはず）を一つ張り付けよう。
• 次に、例えば出力（表示）したい変数を「x」とする。
• プログラムの最後に、「text1.text = x」と書き加えよう。
• これは変数「x」の内容を、text1という名前のテキストボックスに、 テキストとして表示せよ、という命令になる。
• こうして実行してみよう。
• 次に、実行中に変数に好きな数字を入力（代入）できるようにしてみよう。
• プログラム中に計算する元となる数字を書いてしまうと、数字を替える毎にプログラムを変えなければいけなく、面倒。そこで、プログラムの実行中にユーザが好きな数字を入力できるようにすると便利。
• 実行中に入力するには、InputBox("")命令を使用する。
• 例えば変更したい変数を「x」とした場合、次のようにする

x = InputBox("please input a number!")

• このようにして、実行すると、実行時に、 プログラムに書いた"please input a number!"が表示されている 小さなウィンドウが出てくるので、ここで好きな数字を入力する。
""の中には好きなメッセージを書くことができ、実行された時にその文字が表示される。
• 数字の入力は必ず半角ですること！！！そうでないとエラーとなる。
• 消費税付きの値段を計算するプログラムの例；
  1. プログラム中に書いてしまう場合；
     

  a = 100
  x = a * 1.05
  Text1.Text = x
  

  これだと、１００円以外の場合の計算ができない。
  2. 入力できるようにした場合；
  
  

  a = InputBox("please input money!")
  x = a * 1.05
  Text1.Text = x
  

  これだと、実行するたびに様々な数字の計算ができる。

• (1)年齢（西暦から）計算プログラムの作成

• 年齢の計算（生まれた年を入力）プログラムを作ってみよう。
• 生まれた年(西暦)をInputBoxで入力してもらい、今年の年齢を計算させ、 その結果を画面に表示するようなプログラムにしよう。
• まずどのようにするかをじっくり考えよう。
• そしてプログラムを作成し、実行する。
• もし間違えていたらよく考えて修正すること。



• (2)年齢（昭和から）計算プログラムの作成

• 年齢の計算（生まれた年を入力）プログラムを作ってみよう。
• 生まれた年(昭和)をInputBoxで入力してもらい、今年の年齢を計算させ、 その結果を画面に表示するようなプログラムにしよう。
• まずどのようにするかをじっくり考えよう。
• そしてプログラムを作成し、実行する。
• もし間違えていたらよく考えて修正すること。

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