○変数と代入

・変数と代入について理解できているか、少し応用的なもので確認しておこう

変数と代入がプログラミングの基本と要!

*変数

コンピュータ内部に密かに存在する箱。数値などを取っておき、後で参照できる便利なもの。
携帯電話のXX番メモリなどの電話帳のようなもの。

変数はプログラマーが自由に使える。どのように使うかはプログラマー次第。

変数には、プログラマーが名前をつけてあげる必要がある。
(携帯電話のメモリは1番とか予め名前がついていて変えられないのだが)

●変数名の付け方

変数の名前のことを変数名と呼ぶ。変数名の付け方には実は細かい規則が、しばらくの間はあまり気にしなくてもよい。

今までは一文字の「a」「t」「x」などを変数名として使ってきた。
しかし、連続した複数文字(スペースで離してはいけない)の変数名も許されている。たとえば「total」「nenrei」「abc」など。
また変数名の一部に数字も使える(但し先頭は駄目)。例えば「a1」「x00」など。 次は駄目な例;「1a」「00x」など
変数名の一部に記号は使えない。但し「_」(アンダースコア)のみ利用可。○「a_x」「ab_1c2」 ×「a-x」「s#1」

あまり意味なく利用する変数は、「a」「i」「n」「x」など簡単なものがよいかもしれない。
一方例えば年齢をしまっておくのに使う変数は「nenrei」などの変数名の方がプログラムはわかりやすい。
但し、変数名は単なる名前で、全く意味はない。よって、「nenrei」という変数に消費税率を代入しても文法上全く問題ない。ただプログラマーが混乱してしまう可能性はあるが。

変数名として利用できないものもある。例えばlabel, button, systemなど。これらを変数として使おうとすると、多くの場合波線が引かれて注意を促される。
よって、あまり気にしなくても大丈夫であるが、システム系などの意味のある簡単な英単語は変数として利用しない方がよい。

変数は勝手に自由に使えると言ったが、変数を使うには本来宣言しておく必要がある。C言語など他の多くのプログラミング言語では必須で、面倒だが間違いを防止できるなどの役割がある。
ここではしばらくの間は、変数は宣言せず、勝手にどんどんと使ってよいものとする。

☆変数の宣言

プログラム中で使用する変数は、以下のように 必ず宣言しておきましょう!
変数の宣言は、使いたい変数名を「コードの先頭に記述」しなければいけません。
具体的な変数宣言の書き方は次の通りです。

Dim 変数名1, 変数名2, 変数名n

本当はもう少し複雑な宣言をするのですが、当面は上記のように利用することにします。

変数の宣言は、一行にまとめても、また複数行でDim宣言してもOKです。

しばらくは何と言う変数を使うか先に決めるのは難しいと思うので、プログラムを書いていく際に、必要になった変数を宣言していきましょう。

 

*代入命令

代入命令は覚えていますか?「=」が代入命令でしたね。

例えば、「a = 10 」という命令は、右側の「10」という数字を、左側の「a」という変数に代入する命令。
例えて言えば、「a」というメモリ(記憶領域の名前)に「10」という数値をメモリ・記憶・保存するということ。
また、x = 10 : a = x の2行の命令によるプログラムは、まず変数xに10を代入し、次にxの中身つまり今はたまたま10を、変数aに代入する。

代入命令「=」は右側の結果を左の変数などに代入するということを忘れずに!

x = 10 : a = x + 1 というプログラムは結果としてaに11が代入される

・試してみよう!(1)

では、「a =10 : a = a + 1」というプログラムは間違いか???
上記原則(文法)に忠実になって、しっかりと考えてみよう!

上記例でもしaが10でなく、20だったら、34だったらどうなるか考えてみよう。
つまりこのような書き方は、その変数の中身を一つ増やすということを意味しているわけです。

・試してみよう!(2)

もう一つ。今例えば「a = 1」「b = 2」だったとする。最終的にこれら変数の中身を取り替えた結果(この例ではa=2, b=1)となるようにするにはどのようにプログラムすればよいだろうか?
ヒント(!?):2つのコップがあり、片方にはコーヒー、もう片方には牛乳が入っているとして、中身を取り替えるにはどうしたらよいだろうか。このように身近な例に置き換えて考えると少し分かりやすいかも。

参照対象キーワード:

演算子
・代入演算子


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