○とにかくプログラミングしてみよう

●プログラミングの準備

• プログラムはどこに書くのか
• Virual Basic（Microsoft Visual StudioのVisual Basic）が立ち上がっている状態で、かつ、フォームにボタン(Button)が一つ貼り付けられているとします。
  • 新しいプロジェクトを開く際に、保存する場所と名前をきちんと入力しておきましょう。
  • ボタン（Button）は、ツールボックス（右側）の「コモン コントロール」の中にあるので、これをドラッグします。
• このボタン(Button)の名前を「Button1」という名前だと仮定します。
  場合によっては「Button2」などとなる場合もありますが、適宜読み替えてください。
• フォームに貼り付けられた「Button1」ボタン(Button)をダブルクリックします。
• すると、コードエディタウィンドウ（コードウィンドウとも呼ばれます）が開かれます。
  コードとは、プログラムのことを言います。
  エディタとは、ワープロのように文字などを入力・編集するものを言います。
• コードウィンドウと、フォームウィンドウを切り替えるには、上のタブで操作します。
• 「Button1」ボタン(Button)をダブルクリックして開かれたコードウィンドウには、その上部タイトルバーのようなところに、「Button1」「Click」と表示されているはずです。必ずここを確かめましょう。もし違う場合には、コードウィンドウを一度閉じて、再度確実にボタン(Button)をダブルクリックしてください。
• また、コードウィンドウ内には、
  Private Sub Button1_Click(ByVal sender As System.Object, ByVal e As System.EventArgs) Handles Button1.Click
  End Sub
  が記述されているはずです。これも確実に確かめましょう。
• また、この２行及びこれらをまたぐそれ以外の行については、絶対に削除や変更などをしてはいけません！
• プログラムは、上記「Private Sub Button1_Click()」と「End Sub」の間に記述していきます。
  • ボタン以外の所をダブルクリックすると、上記とは異なります！この場合はボタンのダブルクリックからやり直してください！！！
• プログラムの記述や修正方法は、ワープロなどと似ています。
  • 

 

●プログラミングを書いてみよう

• プログラムを書くには
• プログラムを書くには、上記の通り、ボタンをダブルクリックして現れた、コードエディタウィンドウの「Private Sub Button1_Click(…)…」と「End Sub」の間に記述していきます。
• これらの行は決して修正してはいけません。
  • 一番上と下の「Public Class Form1」「End Class」も同様に決して修正してはいけません。
• ※よって、まずはこの２行の間に適当に空行をいくつかいれておきましょう。
  • 後は、ワープロと同じようにカーソルを移動して、文字（プログラム）を記入していきます。
  • 間違えたら、BackSpaceキーでカーソルの直前の一文字を消すことができます。
  • またカーソルを移動して文字を入力すれば、そこに文字が挿入されます。
• 原則として、一行内に、一つの正しい命令を書きます。
  • 途中で改行などしてはいけません。
  • 間違って改行した場合は、ＢＳ（バックスペース）などで修正しましょう。
• 一行一行、正しい文法に従ったプログラムを書いていきますが、ある行が文法的に間違っている場合、
  「波下線」が表示ます。
  その部分にマウスカーソルを合わせると、エラーの内容がポップアップ表示されます。
• 「k=2018」などと書いて改行すると、「k = 2018」と勝手にスペースが挿入されたりしますが、気にしないようにしましょう。
• 「label1.」まで入力すると、横にプルダウンメニューが表示されますが、気にしないでそのまま入力していきましょう。
• 「label1.Text=a」などと書いて改行すると、「label1.Text = a」と一部勝手に大文字になったりしますが、気にしないようにしましょう。
  • 気になる人は教科書「3.4入力サポート機能」を参照しましょう。

• 早速プログラムを書いてみよう
• 簡単なプログラムを書いてみましょう。
• 今年と生まれた年から、年齢をコンピュータに計算させてみましょう。

k = 2018
t = 2000
a = k - t

という３行からなるプログラムが一つの回答例です。

• あくまでも例ですので、正しいプログラムであれば問題ありません。変数も違って構いません。１行目と２行目が入れ替わっても問題は全くありませんし、もちろん自分の生まれた年が「2000」でなければ適宜変えていただいてかまいません。

• プログラムの実行方法
  • 作ったプログラムを実行してみましょう。
  • プログラムは書いただけでは駄目です。プログラムつまりコードは単なる命令書です。
    コンピュータにこの一連の命令を実行しなさい、としてあげる必要があります。
  • 実行をさせたら、後は一連の命令を順次実行し終わるまで待つばかりです。
• VBにおけるプログラムの実行は、二段階になっているとおもってください。
  1. 「デバッグ」メニューから「デバッグ開始」を選択します。
  2. フォームウィンドウが出てきますので、その中のボタン(Button)をクリックします。
• この２ステップにより、ボタン内に記述したプログラムが一行ずつコンピュータによって実行されます。
• ちなみに、上記プログラムを実行しても、何も起きません。
  なぜならばこのプログラムは、「結果を表示しなさい」という命令がないからです。
  変数は、コンピュータの中にひっそりと隠されている箱のようなもので、その値は確実に正しい計算結果になっているはずです。
  コンピュータは無駄に終わるとしても命令されたことは必ず実行してくれます。
• 再度ボタン(Button1)をクリックすると、再度コンピュータはプログラムを実行します。でも結果は目には見えないことは同様です。
• プログラムを修正するには、新たに表示されたフォームウィンドウの右上の×でウィンドウを閉じる、
  もしくは「デバッグ」メニューから「デバッグの停止」を、必ずしてください。
  • これをしないとプログラムが修正できません。
    
    

• 結果が出るようにプログラムを修正
  • 実行中の場合は、「デバッグ」メニューから「デバッグの停止」を必ず選択しておきましょう。
  • 計算された結果が見えないとつまらないので、結果を表示するようにプログラムを変更します。
  • 結果を表示するには、ラベル・コントロールがフォームに必要です。
    • 教科書などではテキストボックス(TextBox)コントロールがよく使われており、同じように利用できます。
  • そこで、左のツールボックスから、「ラベル」（[A]と表示されているアイコン）をクリックして、
    フォームウィンドウの適当なところにクリックして貼り付けます。
    • ラベルは大きさを変更できません。
  • 最初に貼り付けられたラベルは、「Label1」という名前のラベルとなります。
• 
• これで結果を表示する準備は整いました。後は、結果を表示させる命令をプログラムするだけです。
• 結果など利用者（ユーザ、プログラムを使う人）に表示・提示したい場合、VBでは次のようにします。

label1.Text = a

• この一文の命令により、aという変数の内容を、label1に表示しろという意味になります。
  なお、「Label」の先頭のLは勝手に大文字になるので、小文字で入力すればＯＫです。
• 「=」は代入命令であることは覚えているでしょうか？
  右の結果・内容を左側の変数に保存（しまう）という命令です。
  ここでは、左側は正確には変数ではなく、プロパティと呼ばれるものですが、今の時点では表示専用の一種の変数のようなものであるとおもって頂いても結構です。
• それでは、この一文は、どこに書けばよいでしょうか？
• プログラムは上から順に実行されます。
• つまり、「a」に結果が代入された後でないと、意味がないことになります。
• 今年、生まれた年から年齢を計算し、結果を表示するプログラムは、次のようになります（但しあくまでも例です）。

k = 2018
t = 2000
a = k - t
label1.Text = a

• 大文字小文字は気にしなくて結構です！
• スペースも勝手に挿入されるのであまり気にしなくても大丈夫です。
• 残念ながら、VBとしてはまだ未完成です。よく見ると、全ての変数に波下線がついているはずです。
• これは変数の宣言がなされていないからです。
• 変数の宣言

• 変数の宣言とは、プログラムの最初で、以下のプログラムでは、これこれの変数を使いますよ！と宣言をしておくことです。
• 変数の宣言は、「Dim」命令を使います。
• この場合の具体的な宣言は次のようにします。
  • Dim k, t, a
  • 複数の変数をこのようにカンマで区切って一行で宣言可能です。
    • バラバラに、Dim k [改行] Dim t [改行] Dim a　と一行毎に宣言することもできます。
• 実行
• それではプログラムを修正し、実行してみましょう。
• いかがですか？きちんと答えが表示されましたか？

●プログラミングを保存しておこう！

• 作ったプログラムは、勿論保存できます。
  また、保存したプログラムを再度呼び出して修正したりすることもできます。
  折角作ったプログラムですので、保存しておきましょう。
• プログラムを保存する一番簡単な方法は、Visual Basic（Visual Studio）を終了することです。
  この際に保存するかどうか、聞いてきてくれます。
  • 「ファイル」メニュー→「終了」を選択します。
• なお、ＰＣが、いつハングアップしてもよいように、プログラミング中に時々保存をしておきましょう。
  • 「ファイル」メニュー→「すべてを保存」を選択します。
    • 他にいくつか「保存」がつくメニューがありますが、上記のみでＯＫです。

  ＊プロジェクトやプログラムのファイル名などの名前や保存場所は、最初にプロジェクトを開く際に指定し、保存時には修正できません。
  ＊念のため、指定した場所にフォルダ・ファイルができているかを確かめておくとよいでしょう。

●作成したプログラム（保存ファイル）を読み込むには

• 既に作成したプログラムを再度修正したり、実行（デバッグ）するために、ＶＢに読み込むには；
• VB(Visual Studio)を立ち上げ、
• 「ファイル」メニュー→「開く」→「プロジェクト／ソリューション」を選択し、指定した名前のフォルダ内 の「XXX.sln」というファイルを選択します。
  • Visual Studioが立ち上がっている場合、「スタートページ」の「最近使った プロジェクト」に表示されていることもあります。
• もしくは、VBを立ち上げずに、このファイルをファイルマネージャーからダブルクリックしてもよいです。
  • ※注意；VS2017などを開こうとしてしまいますので、「その他のアプリ」でVS2015を選択してください。
• フォームデザイナ・ウィンドウが表示されていない、もしくは閉じてしまった場合には、
  右のソリューションエクスプローラの「Form1.vb」をダブルクリックすると、表示されるようになります。
  • （←プロジェクトの名前を「WindowsApplication1」とした場合の例）

参照対象キーワード：

VBプログラムの作成
・ イベントプロシージャを記述する
・ プログラムを実行する
・ ファイルを保存する
・ 保存ファイルを読み込む
・ Visual Basicを終了する
VBの基本操作
・ VBの画面構成
・ アプリケーションの作成手順
アプリケーションの実行とデバッグ
・ アプリケーションを実行する

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