これまでの内容がきちんと分かっている人は、ちょっと難しいかもしれないけど、是非知っていて欲しい内容です。
若干Visual Basic特有のもので、知っているとVBらしい面白いプログラムを作成するのに役に立つ「タイマーコントロール」について、簡単な説明を記しておきます。但し、申し訳ありませんが、詳細、具体例などについては割愛しますので、教科書を参照してください。説明を読み、自分できちんと理解するという練習にもなるはずです。
なお、わからい部分があれば是非聞いてください。
タイマーコントロール(オブジェクト)は、Visual Basicでも若干特殊な部類であり、かつ他のプログラミング言語には殆ど見られない変わったものである。
しかし、かなり面白いプログラムを簡単に作成することができるのも事実である。
タイマーを使いこなすためには、For文のようなループ文を最低限知っておき、また、イベントドリブンというものについて少しだけ理解をしておく必要がある。
通常のコントロール(例えばボタン)などは、Clickなどのイベントによりプログラムが動作するようになっている。
これに対して、タイマーコントロールは一切のイベントがない。
タイマーコントロールに書いたプログラムを動かすには、タイマーコントロールのEnabledプロパティをTrueに設定することで動く。これはプロパティウィンドウで変更設定してもよいし、プログラムで設定変更してもよい。
タイマーコントロールの面白いところは、ループ処理命令のように、繰り返し実行されることである。
For文やDo文などの繰り返し命令は、プログラムした条件に従ってブロックが繰り返し実行される。
一方、タイマーコントロールは、ブロックが存在せず、プログラム全体がブロックのようなものとして繰り返し実行される。
更に、すぐに繰り返されるのではなく、再開されるまでの時間をミリ秒単位で指定することができる。
つまり、一定の時間で繰り返し処理をさせることができるということである。
競争ゲームでは、PictureBoxを移動させ、ちょっと待たせるのに空のFor文を利用した。
しかし、タイマーコントロールをうまく利用すれば、このようなことをしなくても済む。
とはいえ、コマンドボタンなど他のプロシージャと組み合わせた複数のプロシージャを扱う必要が多くの場合で生じるので、変数の適用範囲(スコープ)などもきちんと知っておかなければ、うまくプログラムできない。
タイマーコントロールについて例や詳細については、教科書を参照してください。
教科書;
6.13 タイマー p158