○VBにおけるプロパティのちょっとした知識
要点:
- オブジェクト名
- ボタン、ラベル、テキストボックスなどは「コントロール」と呼ばれる。
- 一方でこれらを「オブジェクト」と呼ぶこともあり、何らかの対象となりうるものといったような意味である。
- 例えば「ラベル」を作成すると「Label1」というオブジェクト名が付けられたラベルコントロールが作成される。
- オブジェクト名は、プログラマによって適宜変更することもできる(教科書では多用されている)。
- 例えば、「Label1」ではなく、「lbDate」という名前(「LaBel 日」というような意味をあらわそうと工夫して名付けた名前)に変更しておくと、複雑なプログラムを作成する場合には便利。これは変数名を無意味な「x」などを使わず、「total」などを使うのと似ている。
- オブジェクト名の変更は、プロパティウィンドウで変更することができる。
- プロパティの設定
- ラベルやコマンドボタンなどのコントロールを含めたオブジェクトには、様々な「プロパティ」と呼ばれる属性がある。
- このプロパティの値を設定するには、大きく二つの方法がある。
- プログラムで設定する方法
- 予めプロパティウィンドウにて設定する方法
- プログラムによるプロパティの設定
- Label1.Text = "ラベルです"
- 上記の命令は、Label1というラベルオブジェクトのTextプロパティを、右辺の「ラベルです」というメッセージを代入することで、表示を変更している例である。
- このように「オブジェクト名」.「プロパティ名」 = 「設定値」としてプロパティの値を設定できる。
- プロパティウィンドウにてプロパティの設定
- プロパティウィンドウ(通常VB画面の右に表示p.14)には、オブジェクトをクリック(選択)すると、そのオブジェクトのプロパティが表示される。
- このプロパティの値は予めこのウィンドウで変更しておくことができる。
- 例えばLabel1という名前のラベルコントロールがある場合、これを選択するとプロパティウィンドウには様々なプロパティが表示される。
この中で「Text」というプロパティの右側「Label1」を変更すれば表示が変更される。
- コントロールの種類 とプロパティ
- 導入編において利用するコントロールは、「ボタン」「ラベル」「テキストボックス」の三つである。
- それ以外にも色々あることだけは知っておこう。
- なお、コントロールの種類によって、プロパティの種類に違いがあることは是非覚えておいてください。
- プロパティの値の取得 (参照)
- プロパティは上記のように値を設定をすることができる。
- 逆に設定されているプロパティの値を取得することもできる。
- 例えば、教科書でよく利用されている 「x = Text1.Text」は、Text1という名前のテキストボックスのTextプロパティの値を、xという変数に代入するというものです。
- よって、プロパティは変数とは全く違う概念のものですが、場合によっては変数と同じようにも使える場合があります。
参考;
2-4 テキストやデザインを変更する
4-1 コード内でプロパティを利用する
●プロパティの値を設定する
●プロパティの値を取得する
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