グラフィックス;座標とグラフィックスメソッド
・座標系についてしっかり覚えよう!
・この授業では「 ScaleMode = 3 」を原則とします
・線、円などの描画命令
○グラフィックスにおける座標
- グラフィックスにおける座標は、従来慣れ親しんできた座標系とちょっと違うので、まずはこれを十分に覚えておこう。
- 従来より知っている座標系は、原点Oから右にX軸正方向、上にY軸正方向であった。
- グラフィックスにおける座標系では、
原点Oは左上、ここから右にX軸正方向は変わらないが、原点Oより下向きにY軸正方向となる。

- なお、ある座標は(x, y)のように表記することは従来と同じ。
○座標の単位;ScaleModeプロパティ
VBにおいて座標の単位はtwipという単位が標準となっている。
この授業においては、「ピクセル」単位を利用することとする。
これには、プログラム内にて、「ScaleMode = 3」と必ずしておくことを意味する。
なお、FormプロパティのScaleModeも3に変更しておいたほうが分かりやすいかもしれない(必須ではない)。
○ウィンドウの大きさ
- ScaleModeを3に設定したとしても、Formウィンドウがどの程度の大きさだか、いまひとつピンとこない。
- ここでは、原点(0, 0)以外は、数字を使わず変数(実際はプロパティ)を利用するテクニックを紹介する。
ちょっと数学的かもしれないが、きちんと理解するように。
- Formウィンドウの大きさは、プログラム内で高さ「ScaleHeight」及び幅「ScaleWidth」というプロパティで参照することができる。
- よって、Formウィンドウの右下の座標は(ScaleWidth-1, ScaleHeight-1)となる。
- またFormウィンドウを左右に真っ二つに分ける直線は、x = ScaleWidth / 2 となる。
○グラフィックスメソッド
グラフィックスメソッドというのは、グラフィックスを書くための命令で、VBでは残念ながら数多く用意されているわけではない。
つまり、基本的な図形(点、線、円及びこれらの変形など)をプログラムとして書かせる際に利用するものである。
○色の指定
- グラフィックスメソッドでは、図形を書く際にその色を指定することができるようになっている。
- 色の指定・表現方法にはいくつかあるが、ここでは
QBColor関数 をまずは利用できるようにしよう。
- もしくは、RGB関数を使ってもよい。
- QBColor関数による色の指定;
- QBColor( n ) のようにnに数字を与えて色を指定する。
- 0は黒、1は青などとなっていて、0〜15までが利用できる。参照;教科書p205
○線;Line命令
Line命令は、線を描くものであり、次のように利用する。
Line (始点x座標, 始点y座標) - (終点x座標, 終点y座標), 色
座標は、通常の(x,y)座標を、色はQBColor()関数で与えればよい。
例えば、Line (0, 0) - (100, 100), QBColor(4) は、座標(0,0)つまり原点から(100,100)まで赤い線を引けという意味になる。
○円;Circle命令
Circle命令は、円を書くものであり、次のように利用する。
Circle (中心x座標, 中心y座標), 半径, 色
○グラフィックの消去;Cls命令
Clsという命令は、Line, Circle命令などで書いたグラフィック全部を消してしまう命令である。
教科書;
6-2 座標を理解しよう p196
6-3 グラフィックスメソッドを使う p202
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