・変数と代入について再度確認しておこう
コンピュータ内部に密かに存在する箱。数値などを取っておき、後で参照できる便利なもの。
携帯電話のXX番メモリなどの電話帳のようなもの。
変数はプログラマーが自由に使える。どのように使うかはプログラマー次第。
変数には、プログラマーが名前をつけてあげる必要がある。
(携帯電話のメモリは1番とか予め名前がついていて変えられないのだが)
変数の名前のことを変数名と呼ぶ。変数名の付け方には規則がある。
詳細な規則はP107を参照
今までは一文字の「a」「x」「t」などを変数名として使ってきた。
しかし、連続した複数文字(スペースで離してはいけない)の変数名も許されている。たとえば「total」「nenrei」「abc」など。
また変数名の一部に数字も使える(但し先頭は駄目)。例えば「a1」「x00」など。
あまり意味なく利用する変数は、「a」「i」「x」など簡単なものがよいかもしれない。
一方例えば年齢をしまっておくのに使う変数は「nenrei」などの変数名の方がプログラムはわかりやすい。
但し、変数名は単なる名前で、全く意味はない。よって、「nenrei」という変数に消費税率を代入しても文法上全く問題ない。ただプログラマーが混乱してしまう可能性はあるが。
変数は勝手に自由に使えると言ったが、変数を使うには本来宣言しておく必要がある。C言語など他の多くのプログラミング言語では必須で、面倒だが間違いを防止できるなどの役割がある。
ここではしばらくの間は、変数は宣言せず、勝手にどんどんと使ってよいものとする。
代入命令は覚えていますか?「=」が代入命令でしたね。
例えば、a = 10 という命令は、右側の10という数字を、左側のaという変数に代入する命令。
例えて言えば、aというメモリ(記憶領域)に10という数値をメモリ・記憶・保存するということ。
また、x = 10 : a = x の2行の命令によるプログラムは、まず変数xに10を代入し、次にxの中身つまり今はたまたま10を、変数aに代入する。
代入命令「=」は右側の結果を左の変数などに代入するということを忘れずに!
x = 10 : a = x + 1 というプログラムは結果としてaに11が代入される
では、「a =10 : a = a + 1」というプログラムは間違いか???
上記原則(文法)に忠実になって、しっかりと考えてみよう!
もう一つ。今例えば「a = 1」「b = 2」だったとする。最終的にこれら変数の中身を取り替えた結果(この例ではa=2,b=1)となるようにするにはどのようにプログラムすればよいだろうか?
ヒント(!?):2つのコップがあり、片方にはコーヒー、もう片方には牛乳が入っているとして、中身を取り替えるにはどうしたらよいだろうか。このように身近な例に置き換えて考えると分かりやすいかも。
4-3 変数を理解しよう
・変数を使ってみる p.104