○とにかくプログラミングしてみよう

プログラミングの準備

プログラムはどこに書くのか

Virual Basicが立ち上がっている状態で、かつ、フォームにコマンドボタンが一つ貼り付けられているとします。
このコマンドボタンの名前を「Command1」という名前だと仮定します。
場合によっては「Command2」などとなる場合もありますが、適宜読み替えてください。
フォームに貼り付けられた「Comman1」コマンドボタンをダブルクリックします。
すると、コードエディタウィンドウ（コードウィンドウとも呼ばれます）が開かれます。
コードウィンドウは、通常のウィンドウと同じように大きさを変えたり、位置を変更したりできます。
「Command1」コマンドボタンをダブルクリックして開かれたコードウィンドウには、その上部タイトルバーのようなところに、「Command1」「Click」と表示されているはずです。必ずここを確かめましょう。もし違う場合には、コードウィンドウを一度閉じて、再度確実にコマンドボタンをダブルクリックしてください。
また、コードウィンドウ内には、
Private Sub Command1_Click()
End Sub
が記述されているはずです。これも確実に確かめましょう。また、絶対にこの２行については変更などをしてはいけません！
プログラムは、上記「Private Sub Command1_Click()」と「End Sub」の間に記述していきます。
プログラムの記述はワープロなどと似ています。

プログラミングを書いてみよう

プログラムを書くには

プログラムを書くには、上記の通り、コマンドボタンをダブルクリックして現れた、コードエディタウィンドウの「Private Sub Command1_Click()」と「End Sub」の間に記述していきます。
この２行は決して修正してはいけません。
よって、まずはこの２行の間に適当に空行をいれておきましょう。
後は、ワープロと同じようにカーソルを移動して、文字（プログラム）を記入していきます。
間違えたら、BackSpaceキーでカーソルの直前の一文字を消すことができます。
またカーソルを移動して文字を入力すれば、そこに文字が挿入されます。
一行一行、正しい文法に従ったプログラムを書いていきますが、改行をするなどのタイミングで、ある行が文法的に間違っている場合は、
「コンパイルエラー」
などと表示された小さなウィンドウが出てしまいます。気にせず「ＯＫ」を押しておきましょう。
「k=2004」などと書いて改行すると、「k = 2004」と勝手にスペースが挿入されたりしますが、気にしないようにしましょう。
「label1.caption=a」などと書いて改行すると、「label1.Caption = a」と一部勝手に大文字になったりしますが、気にしないようにしましょう。

早速プログラムを書いてみよう

簡単なプログラムを書いてみましょう。
今年と生まれた年から、年齢をコンピュータに計算させてみましょう。

 
    k = 2004
t = 1986
a = k - t

という３行からなるプログラムが一つの回答例です。

あくまでも例ですので、正しいプログラムであれば問題ありません。変数も違って構いません。１行目と２行目が入れ替わっても問題は全くありませんし、もちろん自分の生まれた年が「1986」でなければ適宜変えていただいてかまいません。

プログラムを実行してみよう
- 作ったプログラムを実行してみましょう。
- プログラムは書いただけでは駄目です。プログラムつまりコードは単なる命令書です。
  コンピュータにこの一連の命令を実行しなさい、としてあげる必要があります。
- 実行をさせたら、後は一連の命令を順次実行し終わるまで待つばかりです。
- VBにおけるプログラムの実行は、二段階になっているとおもってください。
  1. 「実行」メニューから「開始」を選択します。
  2. フォームウィンドウが出てきますので、その中のコマンドボタンをクリックします。
- この２ステップにより、記述したプログラムが一行づつコンピュータによって実行されます。
- ちなみに、上記プログラムを実行しても、何も起きません。
  なぜならばこのプログラムは、結果を表示しなさいという命令がないからです。
  変数は、コンピュータの中にひっそりと隠されている箱のようなもので、その値は確実に正しい計算結果になっているはずです。
  コンピュータは無駄に終わるとしても命令されたことは必ず実行してくれます。
- 再度コマンドボタンをクリックすると、再度コンピュータはプログラムを実行します。でも結果は目には見えないことは同様です。
- プログラムを修正するには、「実行」メニューから「終了」を必ず選択してください。
  もしくはフォームウィンドウの右上の×でウィンドウを終了しても同じです。

プログラムを結果が出るように変更し、実行してみよう
- 実行中の場合は、「実行」メニューから「終了」を必ず選択しておきましょう。
- 計算された結果が見えないとつまらないので、結果を表示するようにプログラムを変更します。
- 結果を表示するには、ラベルコントロールがフォームに必要です。
- そこで、左のツールボックスから、「ラベル」（[A]と表示されているアイコン）をクリックして、
  フォームウィンドウの適当なところに適当な大きさでドラッグして貼り付けます。
- 最初に貼り付けられたラベルは、「Label1」という名前のラベルとなります。
- これで結果を表示する準備は整いました。後は、結果を表示させる命令をプログラムするだけです。
- 結果など利用者（ユーザ、プログラムを使う人）に表示・提示したい場合、VBでは次のようにします。
- この一文の命令により、aという変数の内容を、label1に表示しろという意味になります。
  なお、「Caption」の先頭のＣは勝手に大文字になるので、小文字で入力すればＯＫです。
- 「=」は代入命令であることは覚えているでしょうか？
  右の結果・内容を左側の変数に保存（しまう）という命令です。
  ここでは、左側は正確には変数ではなく、プロパティと呼ばれるものですが、今の時点では表示専用の一種の変数のようなものであるとおもって頂いても結構です。
- それでは、この一文は、どこに書けばよいでしょうか？
- プログラムは上から順に実行されます。
- つまり、「a」に結果が代入された後でないと、意味がないことになります。
- 今年、生まれた年から年齢を計算し、結果を表示するプログラムは、次のようになります（但しあくまでも例です）。
- それではプログラムを修正し、実行してみましょう。
- いかがですか？きちんと答えが表示されましたか？

プログラミングを保存しておこう！？

プログラムを保存しておきましょう

作ったプログラムは、勿論保存できます。
また、保存したプログラムを再度呼び出して修正したりすることもできます。
折角作ったプログラムですので、保存しておきましょう。
プログラムを保存する一番簡単な方法は、Visual Basicを終了することです。
この際に保存するかどうか、聞いてきてくれます。

「ファイル」メニュー→「Microsoft Visual Basic の終了」を選択します。
「保存しますか」の問いに「はい」を選択増す。
「名前を付けてファイルを保存」ウィンドウが出るので、上部にある「保存する場所」を必ず適切な場所に指定します。
つまり自分のホームに変更します。ここで「保存」をしてはいけません！
同じウィンドウの下の「ファイル名」に「Form1.frm」のように表示されますが、
このファイル名を変更し「保存」します。例えば、
「first-vb」のようにします。この名前は今しばらく必ず覚えておいてください。
拡張子はつけないか、つけるとすれば必ず「first-vb.frm」のようにします。
次に「名前を付けてプロジェクトの保存」ウィンドウが出るので、同様に、保存する場所を確認します。
同様に下の「ファイル名」が「Project1.vbp」となっているのを、先と同じ名前「first-vb」を入力します。
拡張子は付けないか「.vbp」とするかです。決して「first-vb.frm」と「.frm」を付けてはいけません。
念のため、指定した場所にファイルができているかを確かめておくとよいでしょう。
２回保存を指定しましたが、３つファイルができています。上記の例で言うと、
「first-vb.frm」「first-vb.vbp」「first-vb.vbw」の三つです。

プログラムを呼び出す方法
- プログラムを呼び出すには、単に作成したプログラムファイルをダブルクリックすればＯＫです。
- 三つできているファイルのうち、「.vbp」という拡張子が付いたファイルをダブルクリックしましょう。
  「.frm」や「.vbw」ファイルをダブルクリックしてはいけません。
- 呼び出しても、フォームが表示されていない場合があります。
  この場合は、右側のプロジェクトウィンドウ内で、フォームの下のファイルをダブルクリックすれば大丈夫です。

教科書参照対象：

第2章　Visual Basicを体験してみよう
　2-7　プログラムを実行してみよう p.48
　2-8　プログラムを保存する p.52
　2-9　プログラムを呼び出す p.54

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