○丁半さいころゲーム；テキスト版

丁半とは、さいころ二つを振って、その目の合計が偶数か奇数かを当てるゲームです。
まずは簡単な部分を作ってみましょう。
利用するのは、InputBox()関数、Rnd()関数、Mod演算子、Ｉｆ文、出力といったところです。

大雑把な手順はおよそ次のようになります（あくまでも例ですが）。

1. さいころを振る（二つ→二回）
2. 予想の入力（偶数ならば０を、奇数ならば１をInputBox()で入力してもらうとする）
3. 合計の計算
4. 偶数か奇数かを計算
5. もし、予想が当たっていたら、
   1. 当たりと表示
6. それ以外（当たっていなかったら）ならば、
   1. 外れと表示
7. End If

• 必要なコントロールなど

• プログラムを書くコマンドボタン→Command1とする
• 当たり・外れを表示するためのラベルコントロール→Label1とする
• さいころ１の目を表示するためのラベルコントロール→Label2とする
• さいころ２の目を表示するためのラベルコントロール→Label3とする
• 合計を表示するためのラベルコントロール→Label4とする

 

• アルゴリズム上考えるべき点

• 偶数か奇数かをどう判断するのか？
  • 偶数と奇数の性質を考えよう。
  • 偶数は２の倍数、っぃ奇数は２の倍数＋１である。
  • つまり、２で割って余りが０ならば偶数、それ以外（余りが１）ならば奇数ということになる。
• 当たり・外れの判断をどうするのか？
  • 単純に考えれば、ユーザが奇数を選択して奇数が出たか、もしくは偶数を選択して偶数が出た場合は、当たり。
    それ以外は外れ。
    →If (ユーザの選択＝偶数 And さいころが偶数) or (ユーザの選択＝奇数 And さいころが奇数)
    という条件になる。
    ちょっと複雑だが、勿論これがスタンダードな解法と言えよう。
  • もうちょっと考えてみよう！
    上記条件を良く見てみよう。偶数を予想した場合は０を入力してもらっている。さいころが偶数かを判定するには２で割った余りの数が０の場合である。
    つまり、（ユーザの選択＝さいころ÷２の余り） という一つだけの条件で偶数の場合でも奇数の場合でも、当たりであることが判断できる。

   

 

• 具体的なプログラム例（１）

Randomize

user = Val(InputBox("予想が偶数ならば「0」を、奇数ならば「1」を入力してください"))
d1 = Int(Rnd(1) * 6 + 1)
d2 = Int(Rnd(1) * 6 + 1)
total = d1 + d2
amari = total Mod 2

If (user = 0 And amari = 0) Or (user = 1 And amari = 1) Then
    Label1.Caption = "当たり"
Else
    Label1.Caption = "外れ"
End If

Label2.Caption = d1
Label3.Caption = d2
Label4.Caption = total

• 具体的なプログラム例（２）

Randomize

user = Val(InputBox("予想が偶数ならば「0」を、奇数ならば「1」を入力してください"))
d1 = Int(Rnd(1) * 6 + 1)
d2 = Int(Rnd(1) * 6 + 1)
total = d1 + d2
amari = total Mod 2

If (user = amari) Then
    Label1.Caption = "当たり"
Else
    Label1.Caption = "外れ"
End If

Label2.Caption = d1
Label3.Caption = d2
Label4.Caption = total

• 具体的なプログラム例（３）

• ユーザの選択、さいころの偶数か奇数も表示してみよう
• ユーザの選択の表示→Label5に表示するものとする
• さいころの合計が偶数か奇数かの表示→Label6にひょうじするものとする。

Randomize

user = Val(InputBox("予想が偶数ならば「0」を、奇数ならば「1」を入力してください"))
d1 = Int(Rnd(1) * 6 + 1)
d2 = Int(Rnd(1) * 6 + 1)
total = d1 + d2
amari = total Mod 2

If (user = 0 And amari = 0) Or (user = 1 And amari = 1) Then
    Label1.Caption = "当たり"
Else
    Label1.Caption = "外れ"
End If

Label2.Caption = d1
Label3.Caption = d2
Label4.Caption = total
Label2.Caption = d1
Label3.Caption = d2
Label4.Caption = total
If (user = 0) Then
    Label5.Caption = "あながが予想したのは「偶数」"
Else
    Label5.Caption = "あなたが予想したのは「奇数」"
End If
If (amari = 0) Then
    Label6.Caption = "さいころは「偶数」"
Else
    Label6.Caption = "さいころは「奇数」"
End If

• 具体的なプログラム例（４）

• 例（３）と同じであるが、アルゴリズムがちょっと違う例

Randomize

user = Val(InputBox("予想が偶数ならば「0」を、奇数ならば「1」を入力してください"))
d1 = Int(Rnd(1) * 6 + 1)
d2 = Int(Rnd(1) * 6 + 1)
total = d1 + d2
amari = total Mod 2

If (user = 0) Then
    Label5.Caption = "あながが予想したのは「偶数」"
    If (amari = 0) Then
        Label1.Caption = "当たり"
        Label6.Caption = "さいころは「偶数」"
    Else
        Label1.Caption = "外れ"
        Label6.Caption = "さいころは「奇数」"
    End If
Else
    Label5.Caption = "あなたが予想したのは「奇数」"
    If (amari = 0) Then
        Label1.Caption = "外れ"
        Label6.Caption = "さいころは「偶数」"
    Else
        Label1.Caption = "当たり"
        Label6.Caption = "さいころは「奇数」"
    End If
End If

Label2.Caption = d1
Label3.Caption = d2
Label4.Caption = total

• プログラムの方法は色々で、唯一の正解というのはありません。上記はあくまでも正解に近い例です。
  アルゴリズムも、また見た目や入出力方法なども各自で良いように考えて、目的通りの動作をすればＯＫです。
• 上記プログラムでは、予想に０，１以外が入力された場合でも、なんとなく動いてします。
  しっかりとしたプログラムにするには、エラー処理などを行うのがよい。
  なおこの場合のエラー処理はこの先に習うDo-Loop文などを利用すると便利で、今の知識では残念ながら難しい。

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