制御構造やプロシージャの強制終了；Exit命令

・DoやFor文などで強制的にループを脱出する方法
・プロシージャの終了命令

○ループ命令における強制脱出

• 繰り返し処理をするループ命令（For文、Do文）において、強制的にループを脱出する命令がある。
• 例えば、For文は、あらかじめ決められた回数分繰り返されるはずであるが、何らかの異常事態などに、回数分の繰り返しを待たず無理矢理ループを終了させることができる。
• Do文は条件が設定されてそれにしたがって繰り返されるが、場合によってはその条件とは別に緊急的にループを脱出させた場合がある。
• ループ命令におけるこのような強制脱出は、Exit命令を利用し、For文の場合は「Exit For」を、Do文の場合は「Excit Do」を使う。
• ループの強制脱出は、単に書くことはまずない。通常If文などを使い、「〜の条件に達したら、ループ処理から抜け出す」というようにする。

○プログラムの強制終了Endと、ループ強制脱出

• 今までプログラムの実行を終了させるには、「実行」メニューから「終了」を選択するか、Formウィンドウを閉じるかをしていた。
• これに対して、プログラム内の命令（ステートメント）として、プログラム実行を強制的に完全に終了させることができる。
• プログラム実行の強制終了の命令は「End」という命令を利用する。
• この命令が実行されると、直ちにプログラム（プロシージャ）が中止・終了される。
• ループ強制脱出Exit命令は、ループを脱出し、ループの次の行が実行されていくが、End命令は、プログラム実行そのものが直ちに中止されるという大きな違いがある。

○ループ脱出Exit命令及びプログラム終了Endの例

• For文におけるExit Forを使った例
• 合計を求めている最中に大きくなり過ぎたらループを脱出

s = 0
For n = 1 to 1000000000000
s = s + n
If s > 10000000000 Then
  Label1.Caption = "合計が大き過ぎです"
  Exit For
End If
Label1.Caption = s
Next n

• 上記例では、合計sが大きくなり過ぎたら、その旨のメッセージを表示して、ｓを表示しないで、Nextの次に移る。


• Do文におけるExit Doを使った例
  • 生まれた年の入力で、あまりにも多く間違えた場合には、強制的に適当な年を設定して計算を続ける場合の例

  n = 0
  Do
    u = Val( InputBox( "あなたの生まれた年を入力してください" ) )
    n = n + 1
    if (n > 10) Then
      Label1.Caption = "年の入力を何回も間違えたので、2000年としてしまいます"
  	u = 2000
      Exit Do
    End If
  Loop Until u <= 2004
  Label1.Caption = u

• Endを使った例
  • 生まれた年を何回も間違えた場合に、プログラムを終了するかをユーザに尋ねてくるようにした例

  n = 0
  Do
    u = Val( InputBox( "あなたの生まれた年を入力してください" ) )
    n = n + 1
    if (n > 10) Then
      yn = Val( InputBox("終了しますか→1 続けたい場合は1以外を入力してください"))
  	  If yn = 1 Then
        End
      End If
      n = 0
    End If
  Loop Until u <= 2004
  Label1.Caption = u

教科書；
5-7 制御構造やプロシージャの強制終了 p183

[「Ｃ班」プログラミング基礎のTopに戻る]