この回の目標

今回から4回の講義では、HTML5のcanvasを用いて,クライアント側のプログラミングを学ぶ。

1993年に公開されたHTML 1.0のタグは以下20種類にすぎなかった。(W3C HTML1.0, )

title, nextid, a, isindex, plaintaxt, listing, p, h1, h2, h3, h4, h5, h6, address, hp1, hp2, dl, dt, ul, li,

音も画像も表も扱えず、もちろんプログラミングもできなかった。

その後何度となく拡張がくり返され、最新のHTLM5は2004年~2008年に策定され, 2014年10月28日にW3C勧告となった。

HTML5ではこれまでブラウザによって仕様がばらばらであった javascript、videoやオーディオの再生、グラフィックの機能の標準化が大幅に進んだ。

パソコンの標準OSであるWindowsではこれまでwindows独自のvbscriptやdirectXが使われていたが,近くリリースされるWindows 10と標準ブラウザ edge ではこれらが廃止され,HTML5に基づく標準規格に合わせ,性能の最低化とセキュリティの向上が図られた。

長い間待たれていたwebブラウザの仕様統一が今達成されようとしている。

HTML5の機能はぼう大で、その機能を細かく知識として学ぶことは本講義のめざす目標ではない。本講義ではHTML5のcanvasとjavascriptのプログラミングを通じて、webのプログラミングの基本を学ぶ。グラフィック、アニメーション、そしてこれまで学習したサーバープログラミングとの連携の例を通じて、現代のインターネットアプリにおけるサーバとクライアントの連携の基本的な考え方を習得する。

現在のアーキテクチャを前程に、APIの使い方やプログラム例を必死で探して、見栄えのよいwebページを作ることには労力をあまりかけないでほしい。それは就職してからでもできるし、今せっかく覚えても1年すれば時代遅れになってしまう。

では、何を目指してほしいかといえば、webの原理、webプログラミングの原理を完全に自分のものにしてほしい。何年か後には、諸君がさらに次世代のwebアプログラミングのアーキテクチャを発想できるように。

 

初回はcanvasの使い方を習得する。

 

参考

W3C

HTML5日本語訳
HTMLとXHTMLのための語彙と関連API
W3C Recommendation 28 October 2014

Web関連のプログラミング言語(雑談)

主要なプログラミング言語の説明。あまり学習にや役立たない。

http://knoh.jp/answers/22cc7d73