音楽情報処理 2016

コンピュータ応用学科 3年 前期 火曜 調査制作ワークショップ (イ-金子) 担当 金子
II~IV限(11:0~16:30) ×2回

 

 

目的

Scilabによるオーディオ信号の扱いに慣れる

音と数学の関係を体感的に理解する

授業計画 (2016年)

グループ
1 2 3
PC034-2 PC034-2 PC034-2
1 5月10日(火) 7月12日(火) 6月7日(火)
2 5月17日(火) 7月19日(火) 6月14日(火)

 

グループ 1,2,3 共通
時限 内容
1 2 scilab入門
  3 音楽製作
  4 音楽製作
2 2 音楽製作
  3 音楽製作
  4 発表会

成績

成績はレポートで評価する。(回数、提出タイミングも重要なので、指定された日時に提出すること)

レポート

レポートのテンプレート->ダウンロード

制作の過程で達成目標を5つ程度考え、各目標について下記3つの記述内容に分けてレポートする。

記述内容 説明 配点

1. 達成目標
〇〇〇〇〇〇
(2~5行程度)〇〇〇〇〇

なにをしようとしたかを記述する。どんな効果を出そうとしたか、どのような音を出そうとしたか、などを簡潔に記述してください。

5
2. どう作業を進めたか
〇〇〇〇〇〇(10~200行程度)〇〇〇〇〇

その方法をどうやって調べたか、どのような計算方法を試したか、などをよい結果が得られたかそうでなかったかにかかわらず、漏らさず作業にそって、具体的に記述してください。たとえばインターネットで調べた場合、しらべたページのURLはすべて記録してください。長さは50行~200行を目安としているが、冗長でなければ特に上限はない。

10

3. どう実現したか
〇〇〇〇〇〇
(2~5行程度)〇〇〇〇〇

完成したプログラム中の変数名や、プログラムの一部を示しながら、その説明を記述してください。

10

レポートの採点

配点は下記のように行う。5つの達成目標について、各々上記の3つの記述内容を採点する(5×15項目)。すべて満点だと、合計最大125点になるが100点以上は100点とする。(100点以上とれば100点満点)

  達成目標(最大5)
  a b c d e
記述内容          
1 5 5 5 5 5
2 10 10 10 10 10
3 10 10 10 10 10

各項目は以下の基準に従って採点する。

評価 配点
10点
配点
20点
コピペ 論外 論外
記載なし,提出なし,まったく目的を無視している -5 -10
努力は認められるが、記載すべき内容ではない 0~1 0~3

一応それらしいことが書いてある

2~3 4~6
きちんと記載すべき内容が書いてある 4~5 7~10
記載が特に優れている 5~10 11~20

配点が10点で最高点が20点であることに注目。特に優れた内容があれば、他の失点をカバーできる。

「2. どう作業を進めたか」の項目は特にボリュームの制限がないから、ここで得点を稼げば他の低得点をカバーできる。

scilabを使用する理由

本授業ではscilabを利用する。Scilab以外には以下のようなツールがある。

(a) Octave

(b) MATLAB

(c) R

(d) Python

この中でscilabを利用する理由は下記の通り。

(1) 無料で開発環境が手に入り、PC教室にインストール済である

(2) 音声に関する機能が簡単である。特に sound 関数でデータをすぐに再生できる点が実験に適している。

Scilab, MTALAB, R , PythonはいずれもLispから派生した言語で使用方法はかなり似ている。どれか一つをマスターすれば他のツールも簡単に利用できるようになる。(Lispが起源であるが、これらの言語を学習するためにLispから学習を始める必要は必ずしもない)

R言語は「ビッグデータ」を処理する「データアナリスト」のツールとして人気の言語である。本授業はこうした大量のデータを扱うプログラミングや、そのプログラミング言語に慣れることにも役立つ。Microsoft社がR言語に力を入れているという報道もある。

一方、今後 Python が R言語を置き替えるとする意見もある。米国の大学でのプログラミング教育用、Raspberry Pi開発言語、webプログラミングでも使われている。