演算子の種類

VisualBasicで利用できる主な演算子
(ピンク色=本講義では使用しない。)

演算子 意味 答え
+ 数値を加算する(足す) 10 + 3 13
- 数値を減算する(引く) 10 - 3 7
* 数値を乗算する(掛ける) 10 * 3 30
/ 数値を除算する(割る) 10 / 3 3.33333333
¥ 除算結果の整数部分 10 ¥ 3 3
\ 除算結果の整数部分 10 \ 3 3
Mod 剰余(除算の余り) 10 Mod 3 1
^ 数値の塁乗 10 ^ 3 1000
<< 左シフト 10 << 3 80
>> 右シフト 10 >> 1 5

 

¥ と\

クイズ: なぜ整数の除算に、演算と関係のない¥ 記号(日本の通貨円)が出るのだろう?

a) Basic言語が日本で開発されたから

b) ディスプレイは日本で開発されたから

c) 実はこの記号を使うのは日本だけ

 

正解は 「c) 実はこの記号を使うのは日本だけ」だ。日本のパソコン以外ではキーボードにも¥キーがないし、表示もされない。日本以外では共通して\がつかわれる。

本来\マークが正しいのだが、日本で¥ が使われるようになったのは以下のような経緯があるからだ。

20年以上以前、まだコンピュータの能力が低く、英数字しか表示できない時代に、金額をどう表示するかが問題になった。$記号はその時も使えたが、100円を $100では具合がわるい。100Yenでは文字数が増えてしまう。当時は1文字も無駄にできない時代で、「Yen」と3文字も表示するのは問題外だった。

思案していると、文字符号の一覧にほとんど使っていない文字があった。機種によっては何も表示せず、別の機種では\と表示するが、ほとんど使われていない。「よし、この空いているところに¥を表示しよう」グッドアイデアである。こうして、他の国で\マークが表示される文字コードで、日本では¥が表示されるようになった。

Windowsもディレクトリは日本と海外では以下のように入力する。

日本 C:¥Users¥Taro>
日本以外 C:\Users\Taro>

 

現在では、オフショア開発も増える一方だ。¥マークが通用する時代は長く続かないかもしれないから、¥は本来\と表記されることを覚えておこう。

moodleの出題に際しては、\と¥の両方を用いているので、両方とも同じ文字をあらわすとして回答すること。

問題2-1

以下の演算の答えがわかるだろうか?

演算子 答え
+ 17 + 2  
- 17 - 2  
* 17 * 2  
/ 17 / 2  
¥ 17 ¥ 2  
\ 17 \ 2  
Mod 17 Mod 2  
^ 17 ^ 2  

もしすぐにわからない場合は、演算の定義をもういちど確認しておこう。