回折

音は直進するが、遮るものがあるとどのように進むだろうか?

下に示すアニメーションは、音が障害物で遮られた場合の進み方を示している。

このように、音は障害物で遮られたところにも回り込んでいく。建物の陰になった人の声も、わずかに聞こえるのはこのためだ。このような波が陰に回り君でいくことを「回折」(かいせつ)と言う。

回折していく波は、直進する波よりも弱い。また、回り込む角度が高くなれば高くなるほど、そして周波数が高くなれば高くなるほど、回り込む波は小さくなる。耳に聞こえるか聞こえないかというほど周波数が高くなると(だいたい8000Hz以上)、回り込みはほとんどなくなる。

だから、建物の陰で話す人の声は、高い周波数がカットされて、モゴモゴした音になる。

覚えておこう

音波が、建物などの障害物の陰に回り込んで進むことを、「回折」(かいせつ)と言う。