合成

2つの音が出会うと、波形は二つの波の波形を加算したものになる。

たとえば、L(左チャンネル)とR(右チャンネル)の音を中央で聞く場合を考えてみよう。

LとRの音がそれぞれ区別できそうだが、マイクロホンや片方の耳で音を聞くかぎり、一旦混ざってしまったL+Rという音からL, Rを分離することは実は簡単ではない。

t=0:1/44100:2;

la=sin(2*%pi*440*t);

do=sin(2*%pi*440/3*4);

とすると、

L=0.5*do; R=0.5*do;

とした場合はこんな音になる。

L=1.0*do; R=0.0*do;

とした場合にもほぼ同じ音になる。

L+Rはともに 0.5*doに等しいので、区別がつきにくい。

L=0.5*do; R=0.5*la;

とすると

L=1.0*do; R=0.0*la;

とは容易に区別がつく。

これを覚えておこう

L と R という信号が混ざると、波形はL+Rになる。

混ざった信号から元の2つの信号を再び分離することは、一般にはとても難しい。

それぞれの信号に特徴があれば、(たとえば周波数範囲が異なるなど)、分離できることがある。音声と音楽を分離するには、さらに高度な処理が必要。