音階
音楽のメロディの音階を構成する音の周波比はほぼ整数比になっている。
このことはすでにギリシャ時代から知られていた。そこで、整数比から作った音階をピタゴラス音階と言う。
しかし現代の音階は厳密に言えばピタゴラス音階の整数比からはずれている。それは、自由な転調を可能とするために、周波数の対数が一定間隔となる音階が利用されているからだ。これを平均律音階という。この音階を最初に広め、数々の名曲を残したのがバッハである。演歌などを除けば現代の少しカッコウのいい音楽はすべて平均律で書かれている。
ピタゴラス音階のド、ミ、ソを作ってみよう。
p_do=sin(2*%pi*260.7*t);
p_mi=sin(2*%pi*260.7*81/64*t);
p_so=sin(2*%pi*260.7*3/2*t);
savewave("pita.wav",(p_do+p_mi+p_so)*0.1,fs);
次に平均率のド、ミ、ソを作ってみよう。
c_do=sin(2*%pi*262.6*t);
c_mi=sin(2*%pi*329.6*t);
c_so=sin(2*%pi*392.0*t);
savewave("croma.wav",(c_do+c_mi+c_so)*0.1,fs);
両者を聞き比べてみよう。