いろいろなER図

Pチェン氏が最初に用いたER図

IDEF1XによるER図

UMLによるER図

どのER図を使うべきか?

  1. UMLを使うべき場合
    だいたいの場合はUMLで書けばよい。自分がプログラマーでもSEでもなく、プログラミングやシステム設計はだれか専門の人にやってもらうあg、データベースについても希望を伝えなければならない、ということは将来一番ありそうな場合である。
    このような場合、UMLが標準的な記述フォーマットになっている。(モデリング言語という。コンピュータをプログラムするためのものではなく、人間同士がコンピュータにさせたい事について考えをあらわすためのもの。)
    以前はフローチャートなどが使われていたが、現在ではUMLが主流になった。コンピュータの専門家でなくても、UMLを習得しておけば、UMLで書き表すことによって、プログラマーやSEに自分の意志を正確に伝えることができる。
  2. その他のER図を使うべき場合
    プログラマーやSEとして仕事をする場合もUMLを使ってよい場合があるが、いつもそれでよいとは限らない。それぞれの専門的な職場には、それぞれの事情でより高度なモデリングシステムが利用されているかもしれないから、様々なモデリングシステムについて習熟する必要がある。

Tips

SQLサーバーやAccessのデータベースではデータベースが構築されていればERモデルを自動的に作成する機能がある。そのためにはVisioのリバースエンジニアリング機能を使う。この機能を使うと、データベースからUML形式のER図を自動的に作成してくれる。

UMLを自動的に作成してくれるならば、UMLによるER図について理解する必要はないと考えるかもしれない。しかしそれは間違い。データベースをやみくもに設計していくのはとてもたいへんだ。漫然とデータベースの構造を眺めていても自分が設計しようとしているプログラムのデーター構造はなかなか見えてこない。自分自身の手でUML図を何度も書き直すことによって、それがだんだんとわかってくる。プログラムを作る場合にUML図を何度も書き直すという習慣を持つことはとても大切だ。