ファイルの入出力
注意: 2006年度のPC教室のネットワーク設定では、このプログラムはネットワークドライブでは動作しない。マイコンピュータのローカルドライブ(D:)で練習すること。
プログラムからファイルを扱う方法について学ぶ
ファイルに対して以下の操作が可能
FileOpen | 指定されたファイル名のファイルを開く |
PrintLine | ファイルにデータを書き出す |
Input | ファイルからデータを読み込む |
FileClose | ファイルを閉じる |
例
このプログラムをButton1にプログラムして実行してみよう。
FileOpen(1, "test.txt", OpenMode.Output) PrintLine(1, _ "むかしむかしある所におじいさんとおばあさんがいました") PrintLine(1, "めでたしめでたし") FileClose(1) |
動作画面はこのようになる
Button1をクリックするとプログラムの動作によりファイルが作成される。このファイルはプログラムの「実行ファイル」がある場所に作られる。
MyDocuments\WindowsApplication1\bin\Debug
に以下のようにtest.txtというファイルができる。(できていない場合は、こちらを参照)
test.txt には"hello"と書かれている。
各行の動作を以下に示す。
FileOpen(1."test.txt",OpenMode.Output) | "test.txt"というファイルを開く。 |
Print(1,"hello") | ファイル1番に"hello"と書く |
FileClose(1) | ファイル1番を閉じる |
ポイント
- ファイル名を指定して直接ファイルにデータを書くことはできない
- 最初にFileOpenを使って、ファイルを開く。以後ファイルは番号で参照できる。ファイルは開くことで読んだり書いたりできるようになる。ノートや封筒を開くようなイメージだ。
- PrintLineでファイルにデータを書き込める
- ファイルの使用が終わったら FileCloseでファイルを閉じる。
練習問題
小学生のために、「計算問題100問」を作成するプログラムを作ってみよう。以下のような問題集を乱数を使って自動的に作成するプログラムを作りなさい。
問題1 12 たす 23 は 答え 35
問題2 82 たす 11 は 答え 93
問題3 25 たす 19 は 答え 44~問題が続く ~
問題100 19たす 28は 答え47
実行ファイルの場所
プログラムがファイルを読み書きするフォルダーは、他に指定がなければプログラムの実行ファイルが置かれているフォルダーになる。これまでプログラムの実行ファイルがどこにあるか、あまり意識していなかった。この授業で示した方法でプログラムを作ると、プログラムは、
WindowsApplication1\bin\Debug
にあるはずだ。これはVisualStudioを何も指定しないでインストールした場合の、デフォルトの設定である。
しかし、VisualStudioの起動時に「プロジェクト」を作るという指定をすることができる。この時に新しいプロジェクトを作成して、プロジェクト名を指定すると、そのプロジェクト名のフォルダーが作成される。たとえばNewProject1というプロジェクトを作成すれば以下のフォルダに実行ファイルが置かれる。
NewProject1\bin\Debug
また、今は利用していないが、「リリースモード」というモードで実行ファイルを作ると、
NewProject1\bin\Relase
に実行ファイルが作られる。